vol.55 名城大学
2023年3月31日掲載
2020年に完成したばかりのキレイな研究室・実験棟で、大規模な実験を中心にのびのびと研究活動に取り組んでいる名城大学 村本・村上研究室。環境に優しい電気絶縁材料の開発や、電界を使った殺菌・植物成長促進というユニークな研究が特長の研究室です。
※2023年2月現在。文章中の敬称は略させていただきました。取材は十分な感染症対策のもとで行いました。
高電圧のようなスケールの大きい研究をやりたい
皆さんが電気工学を学ぼうと思われたきっかけを教えてください。
渡邉:はじめは自動車など大きいものをつくりたいと漠然と思って機械工学の道に進もうと考えていましたが、自らにとってあまり身近な分野ではなかったので、電子レンジや携帯電話など、家族や友人が使っている身近なものについて学びたいと考え、それならば電気だと思い名城大学の理工学部の電気・電子工学科へ進みました。
稲生さんが電気工学を学ぼうと思われたきっかけを教えてください。
稲生:父が電力会社に勤めており、身近で社会貢献度の大きさを感じ、大学へ進学する際に私も電力会社で働きたいと思いました。父は配電部門に勤めていて、災害などで停電が起きた際に時間帯問わずに出勤しているのを見て、いつでも必要とされていると感じました。そのために、電気工学の知識は最低限必要だと考えたのです。また今後どんな時代になっても電気は人々に求められ続けると思ったことも理由です。
仙田さんは学部4年生ですね。電気工学を学ぼうと思われたきっかけを教えてください。
仙田:数学は子どもの頃から得意でした。高校へ入ってから物理を習って、とても面白いと思ったので、理系コースへ進学しました。
理系クラスは女子が少ないといわれています。
仙田:確かに少なかったのですが、そういうことは気にせず、自分がやりたいことをやるという感じで、物理が好きなので自然と理工学部に進みました。電気・電子工学科に決めたのは、名城の理工学部の学科の中で名前だけで内容が分かる学科を選んだからです(笑)。そんな感じで決めたのですが、学んでみると電気は身近な存在でどんどん面白くなりましたね。
皆さん、村本・村上研究室へ進まれたのはなぜですか?
渡邉:名城大学の電気・電子工学科では、最初は電気一般の知識習得からはじまって、その後に電気または電子を専攻するのですが、私はエネルギー分野のように大きなものを扱う領域を学びたいと思い電気を選びました。村本・村上研究室は、研究室へ進む際の「研究室紹介」で、今、自分が取り組んでいる研究テーマである「食品の殺菌」が面白そうだと思って進みました。
稲生:やっぱり電力会社で働きたいという気持ちがあったので、電力分野に関連する研究室を志望し、村本・村上研究室を選びました。また、3年生の時に4年生の卒業論文発表会を聞いた際に、新たな絶縁油を開発中という話があって、自分のアイデアで新しいものを世の中に出せるというところに魅力を感じたのも志望理由です。
仙田:私は研究室見学が決め手になりました。一番大きい理由は実験がしたいと思ったことです。また、今研究をしている「絶縁油」が面白そうだなと思って決めました。
バックナンバー
- vol.56 近未来の研究で世の中に新しい価値を提供したい。
- vol.55 地球にやさしい先進的な研究で電気工学の可能性を広げたい。
- vol.54 多様な研究を通じて、電気工学の可能性に挑戦したい。
- vol.53 電気工学の研究を通じて、本格的な再エネ時代に貢献したい。
- vol.52 モータの研究を通じて、電気の新しい可能性を拓きたい。
- vol.51 身近なテーマの研究に打ち込み、より快適な社会づくりに貢献したい。
- vol.50 逆風の中でも志を高く持ち、研究活動に打ち込みたい。
- vol.49 技術力で地球にやさしい社会づくりに貢献できるエンジニアを目指したい。
- vol.48 太陽光発電出力予測シミュレーションなどを通じて、再生可能エネルギーの普及に貢献したい。
- vol.47 自由な研究環境の中、自分ならではの研究テーマを通じて成長したい。
- vol.46 高温超電導の研究を通じて、さまざまな社会課題を解決したい。
- vol.45 幅広い電気エネルギーの研究を活かして、 未来の可能性を大きくしたい。
- vol.44 自由な環境で研究に打ち込み、社会からの期待に応えたい。
- vol.43 "雷"の研究を通じて、快適で安心な生活を支えたい。
- vol.42 先進のモーター研究を通じて、 将来の夢を叶えたい。
- vol.41 高専で専門性を磨いて、将来の選択肢をひろげたい。
- vol.40 グローバルな視点を持ちながら、 日本の電力を発展させたい。
- vol.39 風通しのよい自由な研究室で、電気の幅広い魅力を追求したい。
- vol.38 先駆的な研究テーマで、 太陽電池をもっと進化させたい。
- vol.37 生活に身近な研究を通じて、社会のために貢献したい。
- vol.36 パワエレの専門性を武器に社会のニーズにこたえたい。
- vol.35 電磁界を応用した先進研究で 暮らしを便利にするものづくりに貢献したい。
- vol.34 パワーデバイスの先進研究で、省エネ社会を目指したい。
- vol.33 高電圧・大電流を学んで 社会に大きな貢献をしたい。
- vol.32 電気の研究を通じて交流を広げ、 日本の未来に役立ちたい。
- vol.31 風力発電の未来を、もっと広げたい。
- vol.30 電力技術で世界の エネルギー問題を解決したい。
- vol.29 超電導技術で、 未来の社会を支えたい
- vol.28 先進の技術と知識で、 これからの電力を支えたい。
- vol.27 パワエレ技術を活用して、 社会に貢献したい。
- vol.26 放電プラズマで、 夢の技術を実現させたい。
- vol.25 電力システムの研究を活かし 社会の第一線で活躍したい。
- vol.24 自分たちが開発した技術を、世の中へ出したい。
- vol.23 電力を学んで安定供給を支えたい。
- vol.22 世界中の人の生活を支える技術者になりたい。
- vol.21 電気工学で社会インフラを支えたい。
- vol.20 世界に通用するエンジニアになりたい。
- vol.19 電気工学で様々な社会問題を解決したい。
- vol.18 太陽光発電・風力発電を、普及させたい。
- vol.17 日本に新たな電力システムをつくりたい。
- vol.16 電気を上手に使う、省エネ社会を実現したい。
- vol.15 電気で土壌汚染を解決したい。 CVケーブルを守りたい。
- vol.14 電気工学で世界を舞台に活躍したい。
- vol.13 日本、そして世界の電力・エネルギー分野に貢献したい。
- vol.12 送電設備の建設にかかわりたい。電気の面白さを子供たちに伝えたい。
- vol.11 発展途上国を助けたい、 地元に貢献したい、日本の電力を支えたい。
- vol.10 生活を豊かにする製品をつくりたい。 社会インフラを支えたい。
- vol.9 電気工学で環境問題を解決したい!
- vol.8 将来の夢へ、電気工学の知識を活かしたい
- vol.7 これからの日本の電気を私たちが支えたい!
- vol.6 世界中のインフラを、システム工学で支えたい。
- vol.5 超伝導で、がん治療に貢献したい。省エネルギーを実現したい。
- vol.4 電気で、身近な暮らしを楽しくしたい。女性技術者として活躍したい。
- vol.3 最先端プラズマ技術で、社会に貢献をしたい!
- vol.2 夢は、海外で暮らしたい。世の中に新しい 仕組みを創りたい。電気工学が役に立つ!
- vol.1 電気工学は、社会に役立つ研究であり、手に職がつく学問だと実感しています。
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