電気工学のキーワード
電力系統
原子力、火力、水力の各発電所で発生した電気は、発電所→送電線→変電所→配電線→引込線などの電力設備を経て、私達のもとに届けられます。この発電から需要までのシステム全体を「電力系統」と呼びます。現代社会は、電力が24時間365日、安定的に使用できることを前提に成り立っています。しかし、日本国内の長さ約2万kmに及ぶ送電線(ほぼ東京パリ間の往復距離)を管理しつつ、約1兆キロワットの電力を毎年、安定供給するにはきわめて高度な技術が要求されます。電力系統の研究は、毎秒・毎分ごとに変化する電力消費量をモニタリングしながら、必要な電力を過不足なく安全につくりだし、これをお客さまに輸送・分配することを追求しています。
利用分野
原子力、火力、水力、既存の各発電所はもちろん、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電など、新エネルギーの実現に向けても“電力系統”の研究は大きなウエイトを占めています。
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藤田 吾郎 教授(ふじた ごろう)
当研究室は1998年にスタートしました。現在は20名弱のメンバーのもとに、エネルギー系に関する学外共同研究の実施などを中心に取り組んでいます。最近のテーマは,①分散電源系統連系技術(風力,太陽光,燃料電池など含む),②配電系統の電力品質改善技術,③...
- 国公立/東京都
- 首都大学東京 理工学研究科 電気電子工学専攻
安田 恵一郎 教授(やすだ けいいちろう)
当研究室では、システム工学(最適化と制御)とエネルギーシステム・電気機器への応用に関する研究を中心に行っています。1991年以来、100名を超える学部生・大学院生が当研究室で学び、研究し、さまざまな分野で活躍しています。本学は少人数教育のため、...
- 私立/東京都
- 上智大学 理工学部 機能創造理工学科
坂本 織江 助教(さかもと おりえ)
本研究室は2013年4月に1期目の学生を迎えました。2015年度は博士前期課程2名(1名は英語コースで9月卒業)、学部生5名が活動しています。
- 国公立/東京都
- 東京大学 工学部 電気電子工学科
馬場 旬平 准教授(ばば じゅんぺい)
当研究室は、2007年に仁田研究室を引き継ぐ形で開設されました。超電導とパワーエレクトロニクスの電力応用の研究をしております。まだ開設されて間もない研究室なので卒業生はまだ少数でありますが、仁田研究室時代からの卒業生は50名弱おり、各界で活躍...
- 国公立/東京都
- 東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻
熊田 亜紀子 教授(くまだ あきこ)
研究室の歴史は、1914年の我が国最初の高電圧実験室の完成、1915年の講義科目の開設に遡れます。鳳秀 太郎、西 健、鳳誠 三郎、河野 照哉、日高 邦彦と諸先輩の先生方からの伝統のバトンの重みを感じつつ、高電圧工学分野の研究と教育に携わってきています...