電気工学のキーワード
電力系統
原子力、火力、水力の各発電所で発生した電気は、発電所→送電線→変電所→配電線→引込線などの電力設備を経て、私達のもとに届けられます。この発電から需要までのシステム全体を「電力系統」と呼びます。現代社会は、電力が24時間365日、安定的に使用できることを前提に成り立っています。しかし、日本国内の長さ約2万kmに及ぶ送電線(ほぼ東京パリ間の往復距離)を管理しつつ、約1兆キロワットの電力を毎年、安定供給するにはきわめて高度な技術が要求されます。電力系統の研究は、毎秒・毎分ごとに変化する電力消費量をモニタリングしながら、必要な電力を過不足なく安全につくりだし、これをお客さまに輸送・分配することを追求しています。
利用分野
原子力、火力、水力、既存の各発電所はもちろん、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電など、新エネルギーの実現に向けても“電力系統”の研究は大きなウエイトを占めています。
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- 国公立/福岡県
- 九州工業大学 大学院工学研究院 電気電子工学研究系
渡邊 政幸 准教授(わたなべ まさゆき)
当研究室は2007年に開設され、主に電力システムの動特性解析や安定化制御方法に関する研究を行っています。2012年度は、スタッフ1名、大学院生10名、学部生4名、研究生1名の総勢16名が活動しています。研究室のゼミは三谷研究室と合同で行っています。
匹田 政幸 教授(ひきた まさゆき)
当研究室は、1996年開設。2008年4月に改組で工学研究院電気電子工学系電気エネルギー部門所属となりましたが長年、電力・高電圧工学分野、パワーエレクトロニクスデバイス・機器開発に関して、大塚研究室および本学寄附講座(九州電力)電力系統制御工学講座...
大塚 信也 教授(おおつか しんや)
大塚研究室は、電気工学的アプローチによる安全安心な社会構築を理念に、「電気エネルギー機器の環境調和と高度化・新機能創出」をテーマとして研究しております。
2006年4月の開設以来、毎年4~5名の学生が世の中に巣立ち、電力会社や電力機器メーカ、機...
村田 純一 教授(むらた じゅんいち)
当研究室では、教員2名、研究員1名、博士後期課程学生6名、修士課程学生6名、学部生3名、聴講学生1名が活動しています。学生15名のうち4名が留学生です。
- 国公立/熊本県
- 熊本大学大学院 自然科学研究科 情報電気電子工学専攻
宮内 肇 准教授(みやうち はじめ)
檜山隆教授とともに電力システム研究室を構成していましたが、2012年檜山教授定年のため、現在は宮内一名のみです。宮内は赴任当初、SMESを用いた系統安定化制御などの研究をしてきましたが、現在は、電力系統の供給信頼度、孤立系統における分散電源の有...