震災と電気工学 電気工学で日本の復興を支える

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、かつてないほど、大きな被害を日本へもたらしました。そして、現代社会において、私たちは「電気」を始めとする社会インフラの重要性を改めて認識させられ、また、そのシステムのあり方についての検証が求められています。本特集では、実際に被災された東北大学・斎藤浩海研究室の皆様へ、被害の状況や震災を受けて感じたこと、これからの電気工学がなすべき役割などを伺いました。

さらに、特別レポートとして"高専ロボコン2011"において、この震災を乗り越え、見事、優勝&ロボコン大賞の栄誉に輝いた"仙台高専"の皆さんにもお話しを伺っています。

本特集を通じて、これからの電気工学の重要性や役割、そして電気工学に関わる東北の方たちの元気さ・たくましさが少しでも皆様に伝われば幸いです。

※東北大学、仙台高専とも2011年11月末日に取材しました。

インタビュー

東北大学
斎藤 浩海教授

自然と調和した、東北独自の電力システムをつくりたい

東北大学 斎藤 浩海教授

斎藤浩海教授は、電気エネルギーシステム研究の第一人者です。最近話題のスマートグリッドについてもいち早く研究テーマとして取り組まれています。震災時の大学の対応や、今後の電力インフラシステムについて語って頂きました。

東北大学
佐久岳彦さん細谷竜馬さん

電気工学を共に学んで、日本を復興させよう!

東北大学 佐久 岳彦さん 細谷 竜馬さん

佐久さんと細谷さんには、学生の立場から見た、震災発生当日の様子や、震災を通じて感じたこと、電気工学が復興のためになすべきことなどを語って頂きました。

東北大学の現在

斎藤先生に、東北大学工学部・青葉山キャンパスをご案内頂きました。また、斎藤研究室の現在の様子もご紹介します。

震災を乗り越えて優勝&ロボコン大賞!仙台高専ロボコンチーム

全国の高専生の夢の舞台「高専ロボットコンテスト2011(ロボコン)全国大会」。2011年も例年に負けず大激闘が繰り広げられましたが、仙台高専が見事、優勝!そしてロボコン最大の栄誉である"ロボコン大賞"も獲得し2冠に輝きました。しかも、史上初の2年連続"ロボコン大賞"という快挙となりました。しかしご存知のように2011年は、東北地方は東日本大震災にみまわれ、苦難の中からのスタートでした。仙台高専のロボコンチームの主要メンバーに、震災発生当日からロボコン大会までの様子、ロボットに電気工学がどう貢献したのかなどを語って頂きました。特別レポートとして、前編、後編に分けてお届けします。

関連リンク

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