電気設備のプロフェッショナルとして、幅広く活躍できます。

電気工事士とは

ビル、工場、商店、一般住宅等の電気設備において、不良な電気工事のため、感電、火災などが発生する危険性があります。こうした事故を防ぎ、電気設備の安全を守るために、一定の資格がある人でなければ、電気工事に従事できないよう規制されています。その資格を持つ人を電気工事士といいます。電気工事士は、電気工事士法によって定められた、経済産業省が認定する国家資格です。

*従事できる電気工作物の範囲によって、第一種と第二種に分かれています。

第一種 第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。
(最大電力500kW未満の需要設備)
第二種 一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。
(一般用電気工作物)

こんな仕事ができます

電気工事士は、電気を利用する器具や設備の工事・設置・修理・点検を行います。私達の身近な家庭の中ですと、照明器具の取り付けや、エアコンの設置や配線工事など電気に関係する物の工事を行います。電気が使用されている設備ならば、必ず必要とされる資格です。

資格のメリット

電気工事士は、求人が多く、就職や転職、再就職で強い武器になります。企業によっては、職能手当がつく会社もあります。さらに経験を積むことによって、独立開業の道も開けます。また、自宅の電気工事を自分でできるといったメリットもあります。

将来の活躍分野

電気工事会社やビル管理会社、建設会社、電力会社、メーカーなど数多くの就職先があります。また、電気工事会社を自分で開業することも可能です。個人で営む電気工事店であれば、第二種電気工事士の資格を取得していれば開業ができます。

資格取得に関する主要データ

受験資格

誰でも受験できます。

受験者数/合格率

【第二種】
135,098人、39.36%
【第一種】
43,465人、23.5%

※2013年5月公表の最新データに基づく

電気工学出身者の強み

電気工事士の第二種に関しては、本コーナーで紹介している他の資格に比べて、比較的取得しやすい資格と言えます。特に電気工学を専門に学んだ人は、大きなアドバンテージがあると言って良いでしょう。また、大学や高専によっては、取得支援のために特別科目や集中講座がある場合もあります。本資格(第一種)の取得によって、電気工事施工管理技士の資格もとりやすくなります。


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