木質高分子「リグニン」由来の高性能かつ持続可能な蓄電デバイスの創製
採択年度 | 2024年度 |
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研究者氏名 | 北海道大学 大学院農学研究院 基盤研究部門 森林科学分野 助教 鈴木 栞 |
萌芽研究テーマ | C:電力インフラの信頼性・環境調和性の向上への挑戦 |
研究概要 | キャパシタや二次電池などの蓄電デバイスを構成する部材の大半は、地域偏在性の化石資源が原料である。蓄電デバイスの需要・市場規模は近年も急速に拡大しており、その僅か一割でも、再生可能資源(バイオマス)由来の材料で代替できれば、カーボンニュートラルな社会の実現に大きく貢献すると考えられる。また、安定した国内サプライチェーンの強化に向けて、豊富な森林資源から代替材料を製造するための新規技術の創出が必要である。そこで本研究ではまず、木材の約3割を占める高分子成分であり、炭素含有量が高く、両親媒的な化学構造をもつ「リグニン」を原料とした炭素系電極材料(活性炭・ハードカーボン)、導電補助剤、セパレータ、バインダーを創製する。さらに、それらを適切に組み合わせて相乗効果を引き出すための新規加工技術を創出し、資源偏在性がなく、持続可能性と高性能を兼ね備えた蓄電デバイスを実現する。 |
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