採択年度 2024年度
研究者氏名 青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 准教授 全 俊豪
萌芽研究テーマ C:電力インフラの信頼性・環境調和性の向上への挑戦
研究概要 本研究では、地球温暖化係数がCO2の25,200倍で環境負荷の高いSF6を用いたガス遮断機の代替として、「超臨界CO2による遮断技術」を提案する。SF6の代替ガスはこれまで多く研究されてきたが、実用に供する機器の実現に至っていない。超臨界CO2は消弧性能が高いCO2が超圧縮された状態であり、高い遮断性能を発揮する可能性を秘めている。申請者のこれまで約15年間の超臨界CO2中の絶縁破壊現象、放電プラズマ現象の研究を通して、超臨界CO2中アーク放電の消弧能力を調査する素地・環境が整いつつある。具体的実施内容は、超臨界CO2の遮断器への適用を見据え、ICCDカメラによるプラズマの消弧過程の調査、大電流遮断実験回路の構築、超臨界CO2のアーク放電プラズマの消弧シミュレーションの構築である。安定的な電力供給にはアーク放電の遮断技術は重要な役割を占めており、本研究は技術を新たなフェーズへと引き上げる可能性があり、電気工学分野の発展に大きく寄与するものであると考えられる。
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