調整力を提供する水素製造装置を含む需給運用・系統解析シミュレーションとその経済評価
採択年度 | 2024年度 |
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研究者氏名 | 名古屋工業大学 大学院工学研究科 助教 中村 勇太 |
萌芽研究テーマ |
A:電力システムの高度化への挑戦
B:エネルギー利用技術の高度化・省エネ化への挑戦 C:電力インフラの信頼性・環境調和性の向上への挑戦 |
研究概要 | 自然変動電源によって生じる余剰電力を活用してカーボンニュートラルを達成させるための技術として、水素製造装置が注目されており、現在技術開発が進めている。水素製造装置は従来発電機に対して高い出力応答性を有しており、申請者はこれまで、水素製造装置を負荷とした自励変換装置による有効電力・無効電力制御システムの開発を行ってきた。このシステムにおける水素製造装置を電力需給運用に積極的に活用することで、系統の電力品質を維持するとともに、活用に応じた対価を含めることで水素製造コストを削減することが期待される。本研究では、水素製造装置を負荷として電力消費しつつ、調整力を提供する調整用負荷として発電機起動停止計画や需給・周波数シミュレーションの標準解析モデルであるAGC30モデルに組み込み、その最適な電力需給運用法を確立する。また、確立した手法に従って運用する水素製造装置の所有者および社会全体の経済効果を明らかにする。 |
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