採択年度 2024年度
研究者氏名 九州工業大学 大学院 工学研究院 物質工学研究系 准教授 岡田 達典
萌芽研究テーマ A:電力システムの高度化への挑戦
C:電力インフラの信頼性・環境調和性の向上への挑戦
研究概要 低損失送電ケーブルや小型核融合炉などの超電導技術を活用した機器開発では、超電導線材に生じる「ひずみ」により通電特性がしばしば低下する。特に、最有力材料であるレアアース系超電導線材では、ひずみによってドメイン構造が変化することで線材のスペックが様変わりする。超電導応用機器の高性能化には、ひずみによる通電特性への影響を解明し、克服する必要がある。
本研究では、曲げひずみ印加によるレアアース系超電導線材のドメイン構造の制御と、それに伴う通電特性への影響を実験的に解明する。本研究で得る知見に基づき、通電特性に対するひずみの影響を考慮した設計・加工を行なうことで超電導機器の特性向上が見込まれる。この実現により、超電導機器の軽量・小型・低コスト化を通じて既存インフラの超電導利用技術への代替が加速し、より効率的なエネルギー利用が可能となる。
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