電力需給運用の安定性と経済性の両立を可能とする電力市場システムの基礎研究
採択年度 | 2024年度 |
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研究者氏名 | 東北大学 工学研究科電気エネルギーシステム専攻 D2 加藤 啓太 |
萌芽研究テーマ |
A:電力システムの高度化への挑戦
C:電力インフラの信頼性・環境調和性の向上への挑戦 |
研究概要 | 現在、発電・送配電・小売等の多様な電気事業者によって電力システムは運用されている。これらの事業者間において、電気エネルギーの取引や系統の安定化に貢献する能力を効率的に取引するため、市場システムが活用されている。しかし、市場システムが適切に設計されていない場合、電気料金の高騰や停電リスクの増加といった問題が生じる可能性がある。実際、現在の日本の電力市場では、供給力や調整力の不足が懸念されている。こうした背景から、安定性と経済性の両立を実現するための新しい電力市場システムの開発が求められている。本研究では、日々の再生可能エネルギーの出力予測や需要予測に基づき、一日毎に最適な決済方法を約定する電力市場システムを検討・構築し、その有効性を評価する。この市場システムによるモデルや解析に基づいて、電力システムのおける持続可能性と供給信頼性の向上に資する市場設計や需給運用の最適化に関する新たな知見を与えうる。 |
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