2030年達成目標を大きく上回る高機能燃料電池電極触媒の創出
採択年度 | 2024年度 |
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代表研究者 | 東北大学 多元物質科学研究所 教授 根岸 雄一 |
共同研究者 |
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研究概要 | 2030年以降、燃料電池の広範な普及を促進するためには、カソードで使用される白金(Pt)触媒の質量活性を1740 A/gまで向上させる必要がある。この課題に対して、研究代表者らはNEDO革新FC事業のもと、1-nm-Ptナノクラスター(NCs)を触媒に導入することで、カソードでのPt質量活性を1760 A/gまで向上させることに成功した。本研究では、「合金化」、「担体の複合化」、そして「メラミンによる表面被覆」といった手法が1-nm-Pt NCsの活性と耐久性に与える影響を学術的に解明することに取り組む。こうした研究を通じて、学術的な理解を深め、Pt電極触媒を高機能化する手段を確立し、2030年目標の3倍にあたる5220 A/gのPt質量活性を実現することを目指している。こうした研究の実現は、燃料電池の価格低下、それによる燃料電池の普及拡大、さらにはそれらに関係する電気工学分野の発展に繋がると期待される。 |
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