採択年度 2023年度
研究者氏名 大分大学 工学研究科工学専攻博士後期課程物質生産工学コース 博士課程2年 丹羽 章太郎
萌芽研究テーマ C:電力インフラの信頼性・環境調和性の向上への挑戦
研究概要 低炭素社会実現のため、安定的した再生可能エネルギーとして地熱発電が注目されている。地熱発電の運用において、温泉水をくみ上げる鋼管の内壁に付着する”温泉スケール”の厚みは発電効率に直結し、その監視は重要である。温泉スケールは温泉中の成分が摘出・付着した不溶性成分であり、厚みが増すと蒸気の熱伝達率を著しく低下させるため発電効率が低下する。この温泉スケールの厚さ検査には、内視鏡や超音波検査法が使用されている。内視鏡では、検査時に鋼管内への挿入が必要なため発電停止を伴う。超音波法では、超音波が鋼管と温泉スケールの間で反射するため、スケール厚さを正しく測定できない。そこで本研究では、鋼管の外側から鋼管を局所的に弱い電磁力で振動させ、その振動強度から鋼管内側に付着する温泉スケールの厚さを簡便に短時間で評価できる検査手法を開発し、実用化を目的としている。
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※研究者の職位・所属は、採択当時のものです。
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