電気工学のススメ

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身近な電気工学

第2回 パワーエレクトロニクスとボランチ -サッカーと電力の舵を取れ!-

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まだ記憶に新しい北京オリンピック。今回も日本人選手の活躍は国民に大きな感動を与えてくれました。特に活躍が目立ったのは女子選手です。その中でも、惜しくもメダルはなりませんでしたが、サッカー女子日本代表“なでしこJAPAN”の世界4位は快挙と言っていい出来事でした。

現代サッカーの舵取り役“ボランチ”

なでしこJAPANのメンバーとして北京オリンピックに出場した、TEPCOマリーゼの丸山桂里奈選手
なでしこJAPANのメンバーとして北京オリンピックに出場した、TEPCOマリーゼの丸山桂里奈選手

北京オリンピックでの女子サッカー日本代表の躍進の要因として、これまで攻撃的MFだった、エース・澤穂希選手を、ボランチと言われる守備的MFにコンバートしたことが挙げられています。ボランチのポジションでプレーした澤選手は、相手の攻撃の起点を次々と潰して攻守にわたり大活躍。日本のベスト4進出に大きく貢献しました。

ボランチとは、ポルトガル語で「ハンドル」や「舵」などを意味します。その名の通り、サッカーの試合において攻守の要となる重要なポジションです。

ボランチの選手にとって一番大切な仕事は、「攻守にわたってチームのバランスをとること」と言われています。つまり「攻撃に転じたときの方向づけの役目」「ディフェンスへ転じたときの方向づけの役目」を担う役割です。

攻撃に転じたときは、ボランチはボールを持って、前線やサイドの選手にパスを出したり、あるいは自らドリブルで相手陣内にボールを運んでいきます。一瞬で敵・味方の状況を把握し、次のプレーをハンドリングする役目です。当然、広い視野と戦術眼が必要で、技術も高く身体能力の強い選手でなければ務まりません。

一方、守備になった場面は、ディフェンスラインの少し前に位置し、中核的な役割をします。相手の選手にプレッシャーをかけて攻撃の方向を限定させていき、ディフェンスラインの組織作りの助けを行い、各プレーヤーへ指示する役割も果たします。

近年のサッカーでは、ボランチがゲットしたボールを中盤の底からスルーパスをつなぐことで攻撃の起点としています。過去にも現在にも、ブラジルのドゥンガ、イタリアのアンドレア・ピルロなど、強豪国には必ず高い能力を持つボランチの選手がいます。スペースを360度使える高い判断能力と身体能力を駆使して「攻守の切り替えを行い、試合をコンロールする」、それがボランチなのです。

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