新しい交流から得られる新しい成長

納得いくまで議論を重ねながら

長岡技術科学大学 学部4年 門田 修平(かどた しゅうへい)

前回のGPANには研究室配属前のフリーな状態で参加し、ディベートや交流などを通じて様々な体験・学びを得ました。次は自分が運営する側に回ることで、より面白い経験が得られると考え、学生幹事を務めることにしました。

準備に費やした半年間は非常に短かったです。特に大変だったのはディベートテーマの作成でした。大切にしたかったのは、「参加者にとっても勉強になるディベートテーマであること」「学生ならではの自由なアイデアを出せる余地があるテーマであること」です。自由なアイデアが出やすいテーマにすることは大切ですが、議論が噛み合わなくなる危険性もあり、バランス調整に苦労しました。

テーマ最終決定前には学生幹事間で模擬ディベートを行い、パワーバランスなどに問題がないか、納得いくまで議論を重ねました。ディベートテーマの設定を通じて、肯定派と否定派双方の立ち位置から俯瞰的に物事を考えるよい訓練ができたと思います。

準備中はやるべきことが多くて常にバタバタしていたとは言え、なんとか無事に本番を終えられてよかったと思っています。忙しい中、時間をかけて準備しただけに、参加学生の皆さんが白熱した議論をしてくださったことには感無量です。
次回の学生幹事を務められる皆さんにとっては、開催場所をどこにするか、過去のGPANとどのように違いを出していくかなど、大変なことも多いと思いますが、とてもいい経験になるのは間違いないでしょう。苦労に見合うだけの達成感が必ず得られます。ぜひ頑張ってください。

効率を考えながら準備に取り組みました

広島大学 M1 髙取 祐斗(たかとり ゆうと)

参加者としてではなく、運営側としてイベントに携われる機会はなかなか得られるものではないと感じたことが、私がGPAN幹事に立候補する動機となりました。主に担当したのはホームページに掲載するポスターの作成、GPAN当日に使用するスライドの作成、産学意見交換会の進行です。

GPANを通して最も強く感じたことは、1つのイベントを成功させるためには想像の倍以上の準備が必要であるということでした。準備期間は半年間。研究・就活で忙しい仲間ばかりで話し合いの時間が十分取れなかったため、やるべきことを明確化し、効率のよさを心がけました。また、イベント当日は様々なアクシデントが考えられるため、想定外の出来事にもしっかりと備えるようにしました。

期待と不安が入り混じった気持ちで当日を迎えましたが、全員が最善を尽くしたのだから絶対に成功するという思いは強かったです。
幸いにも問題なくGPANを終えることができ、まずはホッとしました。成功は、ともに準備に携わった学生幹事の仲間たち、様々な場面でサポートしてくださった教員幹事の皆さん、事務局の方々のおかげだと思っています。予想外のアクシデントあったものの、全員で協力し、臨機応変に対応できました。
次回の学生幹事の皆さんは、研究・就活との両立など、大変なこともあるかと思います。しかしGPANに携わることが自分の成長につながるのは間違いありません。ぜひ頑張ってください。他大学の方々とこのように交流できる機会は貴重ですので、思い切り楽しみながら準備に取り組んでいただけたらと思います。

学生同士のコミュニケーションを深めるために

北海道大学 M1 青木 凜太郎(あおき りんたろう)

前年に一般学生としてGPANに参加した際、研究へのモチベーションが高まった経験から、次は自身がその場を提供する側に携わりたいと考え、学生幹事を務めることにしました。このような全国規模のイベントを運営する機会はなかなかなく、貴重な体験になると考えました。

苦労したのは、スケジュール管理です。学生幹事の4人は就職活動もあり、並行してGPANのタスクをこなしていくことは大変でした。5月頃からは週1回ミーティングを開き、役割分担と次のミーティングまでにそれぞれが何をしてくるかを決めるようにしました。特にディベートテーマ決定に時間を要したため、直近1ヵ月はかなり慌ただしかったです。この経験を通して、チームで作業を進める際のスケジュール管理と、それぞれのタスク管理の重要性に気づくことができました。

ディベートテーマについては、まず全員でアイデアを出し合い、テーマの規模や分野で3つに絞りました。その3つを担当者が具体化し、PA事務局や教員幹事の方とやり取りしながら、最終決定しました。試行錯誤しながらの進め方でしたが、特に肯定と否定に有利不利が出ないこと、認識に差が出ないことには、最後まで悩まされました。

GPAN当日は時間的にもシビアなスケジュールとなりましたが、参加学生が問題なく動いてくれたこともあり、概ね時間通りに進行できたことにホッとしました。また、バス内での自己紹介や立食での懇親会を取り入れるなど、学生のコミュニケーションを促す工夫を用意。教員幹事や産業界の皆さんの協力もあり、学生同士が非常に仲よくなれたのではないかと感じています。
このような規模の会を運営する機会はなかなか得られないので、これからGPANに携わる皆さんにとっても必ず貴重な経験になると思います。大変ですがやりがいは大きいので、ぜひ挑戦してください。

参加者同士の交流に、嬉しさもひとしお

早稲田大学 M1 吉川 優衣(よしかわ ゆい)

前回のGPANでディベート大会や施設見学などの貴重な体験ができたことから、今度は自分が運営側としてそうした機会を多くの学生に提供したいと考えたことが、学生幹事立候補の理由となりました。
私が主に担当したのは、ディベート大会のテーマ決め、参加者から集めたデータの整理、バス内での司会進行でした。議論の際には面白いアイデアが生まれるようなテーマ設定を意識しました。また、勝敗を決める上では肯定側と否定側が対等に議論できることも重要でしたので、学生幹事同士で模擬ディベートを行い、テーマの試行錯誤を繰り返しました。ChatGPTの利用も想定し、事前にどのような回答が得られるかについても念入りに確認しました。

私が特に工夫したのは、施設見学先に向かうバスでの司会進行です。
今年は初日に施設見学が予定されており、駅や空港など複数の集合場所を回って参加者をバスに乗せた後、移動中にGPANの開会式を行いました。バス内の開会式を盛り上げるために、参加者全員にマイクを回して自己紹介をしてもらうことにしました。座席が離れていて顔が見えない状態での自己紹介に不安もありましたが、その後のイベントで参加者同士が自然に打ち解けている様子をみて、自己紹介コーナーの効果があったと感じました。

長い時間をかけて取り組んできたプロジェクトが無事に終わり、ホッとしています。当日も司会進行や時間管理などの業務があり忙しかったですが、閉会式後にディベート班のメンバーが仲よく写真を撮っている姿に接し、頑張ってよかったと心の底から思いました。
学生幹事の仕事は大変ですが、多くの方々と密にコミュニケーションを取りつつ、イベントの企画から運営まで携わる経験は他では得られません。ぜひ多くの皆さんに積極的にチャレンジしていただきたいです。

あっという間に本番を迎えました

早稲田大学 M1 高橋 壮(たかはし そう)

大学の先輩から「GPANの幹事は大変だけど、いい経験ができるよ」と背中を押してもらったことがきっかけで参加することにしました。
私が特に苦労したのは、他の皆さん同様、ディベートテーマの作成でした。ディベートとして成立する設定にしなければならない一方で、自由な発想を促すテーマにしたいとの思いもあり、着地点を決めるのが大変でした。同時にテーマについての下調べをしっかりする必要もあったので、新たな知識を得ることができたことは、非常によかったです。

気づいたらあっという間にGPANの本番を迎えていたというのが、本音です。直前まで準備に追われ、不安は大きかったのですが、他の学生幹事の仲間がみんなしっかりしていたので、自分は流れに身を任せればよいと考えて取り組みました。
当日は問題なくGPANを終えることができ、まずは一安心。準備がしっかりと実を結びました。参加者同士が交流して盛り上がっている様子を見て、素晴らしい演出に感心しました。

学生幹事がのびのびと動くことができたのは、教員幹事の方々やパワーアカデミー事務局の方々の心強いバックアップがあってこそです。参加した全員でつくり上げることができた、素晴らしいGPANになったのではないかと感じています。
日々の研究活動や就職活動等と並行しながら準備を進める必要があるので、学生幹事の仕事は正直大変です。しかし、学生幹事間の絆も生まれ、大きな楽しみが得られました。パワーアカデミー事務局の方々にしっかりバックアップしていただきながら、交流会を企画するこの機会は本当に貴重な体験になると思いますので、後輩の皆さんもぜひ頑張ってください。


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