第10回GPAN interview 新型コロナに負けず、チームで力を合わせて オンライン開催に成功!

今回のGPAN学生幹事は5名全員が昨年の参加者で、幹事に立候補された皆さんです。コロナ禍という未曽有の事態の中、第10回GPANをオンライン開催に導きました。学生幹事の皆さんへ今回のGPAN開催へ向けて苦労したことや成長したこと、来年に向けてのメッセージなどを伺いました。

オンライン開催ならではの配慮を心がける

早稲田大学 M1 中村 将(なかむら しょう) リーダー

私は第9回GPANに参加して他大学や産業界の方々と交流したことで、視野がぐんと広がったと感じました。この経験を他の学生にも味わってもらいたいと考え、今回、リーダーに立候補しました。
コロナ禍の中、昨年に引き続きオンラインでの開催となりましたが、なんとか無事に終えることができてホッとしています。
当初は対面開催とオンライン開催の両面で検討しており、学生幹事全員で話し合うことと個人に任せることを明確に分けて、準備を進めました。役割を決める際は学生幹事それぞれの得手不得手や他のスケジュールの合間を見て、公平かつ効率的に割り振ることを心がけました。
第9回GPANに参加したときから今回の開催に至るまで、学生幹事同士が直接顔を合わせる機会は一度もありませんでした。そのため当初はやや緊張気味での打ち合わせとなりました。

忌憚なく意見を出し合うためにはまずは学生幹事内の仲を深めることが最優先だと考え、本題に入る前に毎回雑談タイムを設けました。その結果次第に緊張もほぐれ、打ち合わせではお互いに遠慮せずに主張をぶつけられたと思います。学生幹事内で異なる意見が出たときは、5人全員が納得するまで議論を深掘りしました。
オンライン開催の難しいところは、現場の空気を読みにくいことです。特にディベート時の「緊張」とそれ以外での「緩和」のバランスが難しく、全体的に堅苦しくなってしまわないか、気がかりでした。そこで参加者の皆さんになるべくリラックスしてもらうため、当日の肯定/否定を決める際のくじ引きや進行の雰囲気などに気を配りました。

学生幹事としての仕事には大変なこともありましたが、それ以上に多くのことを学びました。次回の学生幹事の皆さんには、ぜひ楽しみながら頑張って欲しいと思っています。

オンラインと対面開催の両方に備え、作業を進める

早稲田大学 M1 丹野 祐次郞(たんの ゆうじろう)

今年は昨年度の状況とは異なり、GPANを対面開催とするか、オンライン開催とするかについてギリギリまで悩みました。できれば対面開催としたいものの、状況によってはオンライン開催とせざるを得ないことから、対面開催とオンライン開催の両方を想定し、2通りの資料を作成することで対応しました。結果としてオンライン開催になりましたが、対面開催の可能性を残すには必要不可欠な作業であったと思います。

学生幹事の作業分担は、おおむね均等に割り振れたと思います。しかも自分の担当業務だけを淡々と進めるのではなく、作成した資料を互いに確認し合い、認識の摺り合わせや文章の校正も行いました。全員が意見を積極的に述べ、誰か1人に任せっきりにしない学生幹事の皆のことが好きになりました。

学生幹事の間で頻繁にオンライン会議を開催し、前年度の準備の流れを参考にしながら資料の作成やディベートの進行について話し合いを進めました。LINEグループでも雑談を交えながら相談を行い、とても楽しく準備ができたと思います。

唯一食い違いがあったとすれば、ディベートテーマを決めるときだったと思います。知識を身につけてもらうために難しいテーマにするか、あるいは活発な議論となるように身近なテーマにするか、なかなか結論は出ませんでした。最終的には学生間の交流の活性化を目的として、身近なテーマを選定することで合意形成に至りました。

今回、対面開催の可能性も踏まえて準備を進めたことはぜひ来年の幹事に引き継ぎ、対面開催の検討に役立てていただけたらと思います。コロナの影響で学生間の交流が難しくなっている今、他大の学生とフランクに交流できるGPANは貴重な機会です。来年度のGPAN学生幹事の皆さんはぜひ今年よりも面白いGPANを企画し、素敵な交流の場を実現してください。

LINEとWeb会議を使い分け、スムーズな打ち合わせを実現

北海道大学 M1 加藤 匠馬(かとう たくま)

第9回GPANの学生幹事の1人が私の研究室の先輩でした。忙しくも楽しそうにしているその姿に刺激を受けた私は「GPANの学生幹事は忙しく大変だけれどやりがいもあるし、他大学の学生や先生方とも交流できる」と聞いて立候補することにしました。今は無事に役目を終えることができて、ホッとしています。

今回のGPANは途中まで対面開催かオンライン開催かが決定しておらず、作業量も多かったため、各自が自分の得意分野を活かして活動しました。
幹事同士の連携は主にLINEとWeb会議で行いました。資料の確認など簡単な内容はLINEで、意見交換が必要なときはWeb会議でと、使い分けは上手くいったと思います。オンラインのコミュニケーションに慣れているメンバーばかりだったので、進行もスムーズでした。打ち合わせの日時によって参加する場所が違う仲間もいて、それがきっかけで雑談が盛り上がることもありました。

オンライン開催で特に工夫したのは、話しやすいディベートテーマの設定です。
昨年、初めてオンライン形式で開催されたGPANに参加して私が感じたことは、オンライン特有の話しにくさでした。そこで少しでも話しやすくするために、せめてディベートテーマは議論しやすいものにしました。おかげで当日は多くのチームに活発な議論を行っていただくことができ、苦労した甲斐があったと感じています。

来年も開催方法をどうするかなど多くの苦労があると思います。しかしGPANの幹事は苦労以上に多くのものを得ることができる仕事です。交友範囲が広がり、学会発表でも緊張しなくてすむようになるでしょう。来年の幹事の皆さんにも、ぜひよい経験をして欲しいと思っています。

予期せぬトラブルに直面しても、協力して無事に乗り切りました

広島大学 M1 横田 浩輝 (よこた ひろき)

先輩から学生幹事の話を聞いた際、こういったイベントを運営する側に回ることで得られる経験は自分にとって大きな財産になると考え、立候補することにしました。
準備の段階では隔週でオンラインミーティングを開催し、綿密な打ち合わせを重ねました。そのたびにお互いの距離が近くなっていき、議論も活発に。意見が衝突することはほとんどなく、リーダーの中村君を筆頭に一致団結して取り組むことができました。この5人で学生幹事ができたことを心より嬉しく思っています。

当初は対面での開催の可能性を探っていたこともあって、オンラインでの開催に向けた準備と並行して、ホテルや会議室、設備見学先の選定なども進めました。2つの準備を同時に進めることは大きな負担でしたが、仕事を分担することで効率的に進められました。

またどうすればオンラインでもディベートを公平かつ円滑に進行できるか、積極的な議論が行えるか、検討を重ねました。先輩方がまとめてくださった前回のオンライン開催の資料のおかげで、スムーズに準備を進めることができました。

当日は様々なトラブルが発生しましたが、他の学生幹事と協力して対応し、無事に開催できました。次回の幹事の皆さんも想定外の困難に直面するかもしれませんが、協力して乗り越え、今年よりもさらに楽しめるGPANにしていただきたいと思います。

特別な経験ができる、特別な仕事なのは間違いありません

東京大学 M1 山口 祐司(やまぐち ゆうじ)

昨年のGPANに参加して、とても学びの多いイベントで、他大学の学生参加者や先生方と交流できたことで、自分の世界が広がったと実感しました。また、他大学の学生さんの卒論進捗を聞いてかなり焦りましたが、逆に気合いを入れ直すきっかけにもなったことを覚えています。自分が感じたこのようなGPANの価値を、今度は幹事として提供したいと思い、立候補しました。

昨今は学会や研究会などもほとんどがオンライン開催で、大学間の交流が活発に行えていません。このような状況下で、異なる大学の学生同士がチームでディベートに取り組み、意見を交換し合えたGPANは、とても意義深いイベントだったと感じています。
今回は産業界からも多くの方にご参加いただき、ディベート準備のサポートの場や産学意見交換会の場でいろいろなお話をしていただきました。参加された学生の皆さんにとってとても貴重な機会であったと思いますし、私も一学生として参考になるお話を伺いました。幹事でありながら、様々なことを勉強できたと感じています。

定期的にオンラインで打ち合わせを行い、結局、幹事同士が対面で集まる機会は一度もありませんでしたが、そのことは大きな問題にはなりませんでした。
連携面で工夫したのは、資料などのファイルをオンラインで管理するようにしたことです。本番が近づくにつれて扱う資料の数が多くなっていき、とても役立ちました。

学生幹事間での意見の対立はほとんどなかったと思います。議論が盛り上がって1時間の予定が2時間に延びるようなことはしばしばありましたが、最終的には幹事全員が納得して次の段階に進めていたと思います。

GPANの学生幹事は、ディベートテーマの選定段階で電力分野のトピックスについて学べたり、準備期間を通して他大学の学生から刺激を受けたりすることができる特別な仕事です。来年の学生幹事の皆さんにもぜひそういった経験を楽しんでほしいと思います。


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