第11回GPAN interview 他大学の学生や教員の方々とつながれる貴重な経験。

これまでにない新しいGPANができました

早稲田大学 M1 加藤 夏乃(かとう なつの) リーダー

3年ぶりの対面開催を無事に終えることができ、ホッとしています。コロナ前の対面開催ともオンライン開催とも違う新たなGPANを、学生幹事のメンバー、教員幹事の先生方、事務局の皆さまとともにつくりあげることができたことを、リーダーとして誇らしく感じています。

私が担当したのは、準備の進捗管理や事務局、参加者との連絡などです。2日間のイベントをつくりあげるには、たくさんの仕事をこなさなくてはなりません。学生幹事5人で分担して進めるに際して、同時進行する複数の作業を管理し、期日を決めてペースを落とさないようにすることが重要だと考えました。大学が異なるためにお互いの状況を把握しにくい中、講義、研究、就職活動などと両立させる必要があります。
私はリーダーとしてGPAN開催に向けた準備のすべてを把握し、ペースを管理することに注力しました。このような大きなイベントを運営するのは初めての経験です。仕事量の多さと責任の重さを痛感しました。今年度は感染対策に特化した準備が必要だったので、学生幹事と事務局とで綿密な打ち合わせを重ね、「安全で参加してよかったと思えるGPAN」を追求しました。

私が学生幹事に立候補したのは、学生主体のイベント運営を経験したいという思いからでした。またディベートを通じて自分の考えを整理するとともに、多くの学生に電気・エネルギー分野の魅力を感じてほしいと思いました。
今回の経験を通じて、GPANは電気工学を学ぶ学生のつながりを広げられる絶好の場であることを再認識しました。学生主体での運営には苦労もありますが、それ以上のやりがいと経験を得ることができます。少しでも興味のある方には、ぜひ積極的に挑戦してほしいと思います。

コミュニケーションの工夫をしながら時間の使い方を学ぶ

広島大学 M1 野田 智暉(のだ ともき)

前回の第10回GPANには、研究室の先輩に勧められて参加しました。他大学の方や産業界の方と交流し、電力に関する自分の知識の浅さに気づいたり、視野が広がったりと、多くの刺激を受けることができました。その経験から自分の成長につながることを実感。そこで第11回GPANは自らの意思で学生幹事に挑戦することにしました。

私が担当したのは、産学意見交換会の実施内容、ディベートレクチャー台本作成と各種資料作成です。特に力を入れたのはディベートレクチャー台本作成でした。
ディベートレクチャーは、当日のディベート全体の出来を左右する重要なポイントです。去年のテーマを参考にしつつ、「交流促進につながり、議論しやすい内容にする」との観点からレクチャーで扱うテーマを「ガソリン車から電気自動車への完全移行の是非」と決めました。
GPANの開催に向けて最も大変だったのは、タイムマネジメントです。学生幹事全員が学会準備や就職活動などで多忙だったため、GPAN開催準備だけに時間を費やすことが難しい状況でした。定期的にミーティングすることも困難で、LINEのグループで頻繁に情報共有するなどコミュニケーションの取り方には工夫しました。この点についてはリーダーの加藤さんにうまく仕切っていただいたと感謝しています。
個人的には限られた時間の中でタスクを行うことになったので、有効な時間の使い方を学べたと感じています。

振り返ってみるとこれまでのGPANのよい点を取り入れつつ、景品をアレンジするなど、私たちならではのカラーを出せたGPANになったと自負しています。第12回GPANについても学生幹事の皆さんならではの持ち味を活かして、今までにない、ワクワクするGPANにしていただけたらと思います。

普段とは違う頭脳の使い方が、大きな刺激に

早稲田大学 一貫制博士1年 大崎 文暉(おおさき ふみあき)

コロナ禍かつ台風が接近する中での開催となりましたが、トラブルなく対面での交流を楽しんでいただけたことを嬉しく思います。関係者の皆さまのご協力の賜と感謝しています。

私はどちらかといえば裏方の役割で、当日スケジュール作成や班分け、参加者から集まってきたデータの整理などを担当しました。ゴールを設定してメンバーのスケジュールを調整しながら進めていく経験は得がたいものでした。膨大なメールに見落としがないように気を配ったり、タイムマネジメントに苦労したりと、普段の研究活動とはまったく違う脳みその使い方をしなければならなかったことは大きな刺激になりました。頭を切り替えつつ期限に間に合わせる、“胆力”も鍛えられたと思います。
普段の学生生活では得られない体験ができると考えてGPANの学生幹事に立候補したので、まさに期待通りのことができたというのが実感です。

難航したのはディベートテーマの設定でした。最近のトレンドを踏まえようとエネルギー安全保障とカーボンニュートラル推進の両立という大きな枠を設定し、過去のテーマも参考にして学生幹事間でアイデアを出しました。次にディベートとして成立するように肯定・否定の観点を洗い出してアイデアを厳選。最後に知識のない方でも当日調べれば立論できるレベルを目指してアイデアを洗練させました。
自分の専門でないことについても調べたため、知識の幅を広げられたと感じています。

GPANは、企画から運営までの流れを体感しつつ、他大学の学生や教員の方々とのネットワークづくりもできる得難い機会です。実際に私はGPANで知り合った方々と、学会でも交流を続けています。皆さんもぜひ楽しんでください。

仲間と協力しながら、楽しんでイベントを成功させる

東京大学 M1 長坂英朗(ながさか ひであき)

2021年度のGPANに参加した際、他大学の学生との交流など、とても楽しめました。ぜひ皆さんにも私以上の体験をしていただきたいと思い、次は主催者として運営する側に回ろうと思いました。今は何よりも無事にGPANを終えられたことに安堵しています。

大学の研究やインターンをしながらGPANの仕事を進めるのは簡単ではありません。特にコロナ禍によって過去2回はオンライン開催となったため、対面開催についての経験・知見をもつ人が少ないという難しさがありました。ちょっとしたことを確かめようにも、確認できる相手がいないわけです。そうした大変さはありましたが、他の人と協力してイベントを企画、運営する楽しさは十分に実感できました。
ディベートテーマについては各学生幹事がテーマ案を持ち寄り、それらをもとにグループ分けしながら検討を重ねていきました。その後、先生方にアドバイスをいただきテーマ案を修正し、最終的なテーマを決定。肯定・否定に偏らないように気を使いながら意見を出し合い、話し合っていく中で、学生幹事同士のつながりも深まりました。
参加者としてGPANに関わる以上に、他の大学の人と仲よくなれることは、GPANの学生幹事ならではの大きな魅力です。

台風やコロナの影響で予定通りに進まない部分もありましたが、大きな障害や事故もなく、無事にGPANを終えることができました。円滑な運営のためにご尽力くださった教員幹事、学生幹事の皆さん、事務局の方々に心から感謝しています。
GPAN幹事の仕事には大変なこともありますが、とても大きなやりがいが得られるのは間違いありません。ぜひ皆さんにも楽しみながら参加していただきたいと思います。

コロナ禍だからこそ他大学の人と関われる貴重な経験に

北海道大学 M1 奥野 典杜(おくの のりと)

2021年度のGPANには先輩の勧めで参加しました。ディベートも産学交流会も非常に楽しかった思い出があります。その交流会を裏方で支えるのはどんな感じだろう、どんな仕事をするんだろうという好奇心から学生幹事に立候補することにしました。

私が主に担当したのは、Web会議のスケジュール管理や席次表、評価シート、本番使用スライド等の作成です。大変だったのは作成する資料の多さと、そのための時間がなかなか取れなかったことでした。というのもインターンシップへの参加や学会の準備などと重なったためです。その中で先輩が残してくれた資料は大変参考になりました。
また、本番では司会を担当しました。私は研究室でも有名なあがり症ということもあり、本番前は非常に緊張しました。“なんとかなるさ”という開き直りの精神と周囲のサポートのおかげで乗り切ることができて、よかったと思います。おかげで今は、達成感で胸が一杯です。

コロナ禍によって、普段の研究活動等ではどうしても他大学との関わりは薄くなりがちです。だからこそGPANの準備を通じて研究室以外の人と関われるひとときは、非常に貴重な時間であることは間違いありません。
大変なこともありますが、得られるものはそれ以上です。ぜひ皆さんにも挑戦してほしいと思います。やってみれば、意外と楽しめますよ。


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