第1回GPAN 学生ディベート大会レポート

第1回となるパワーアカデミー学生交流会(GPAN)の目玉企画が、この「学生ディベート大会」です。テーマは、「日本の発送電分離の是非」。国内の大学で電力システムに関する研究を行っている24名の学生が賛成派と反対派に分かれて、白熱した論議が繰り広げられました。

ディベート大会の概要

まず、ディベートとは・・・

  • 1つの論題について話し合う
  • 肯定側否定側に機械的に分けられる
  • 一定のルールに従う
  • 証明された議論を戦わせる
  • 審判によって判定が下される

特定非営利法人全国教室ディベート連盟より

とあり、議論するための練習として行うゲームとの位置付けです。これから社会に出る学生たちに対して、とても有意義な企画として取り上げられました。

24名の学生参加者が4名1チームで6チームに分かれ、テーマである「日本の発送電分離の是非」について、3チームずつ賛成側と反対側に分かれてディベートを行いました。ディベートのパートは次の三つ。

  • 立論:テーマの内容、主張、論拠をわかりやすく聴衆に説明する。
  • 尋問:相手側の立論に関して質問を行う。あくまで質問のみであり、相手側の立論に対する攻撃や、自身側の立論の補足・補強をしてはいけない。
  • 反駁(はんばく):相手の立論と尋問から見つけた矛盾を攻撃する。

このディベートを各チーム1回ずつ、合計3回行いました。午前中は戦略を立てたり、立論で使うパワーポイントを作成したりする準備時間にあてられ、午後から本番のディベート大会が始まりました。

※参加学生の所属大学(50音順)

愛知工業大学、大阪府立大学、九州大学、東京大学、徳島大学、名古屋大学、名古屋工業大学、広島大学、広島工業大学、福井大学、北海道大学、名城大学、早稲田大学

審査の基準

学生参加者全員でピアレビュー(審査)を行い、最高得点の1チームが「優秀賞」に選出、また産業界の若手技術者の審査から1チームが「特別賞」に選出されます。具体的な審査基準は次の通り。

  1. 話し方は聞き取りやすかったか(早さ、言葉の選び方、明確さ、ボリューム)
  2. 理路整然な議論を展開していたか
  3. 尋問では相手とかみ合ったやり取りができたか
  4. 反駁では、相手の主張の矛盾点を的確に指摘することができたか
  5. 全体を通して自分たちの主張の正当性を示すことができたか
  6. マナーを守り、相手に敬意を払った発言・対応をしたか

※産業界若手技術者殿の所属企業(50音順)

関西電力株式会社、中国電力株式会社、中部電力株式会社、北海道電力株式会社、三菱電機株式会社

開会の挨拶~グループ分け

司会進行は、GPAN学生幹事の北海道大学の真鍋勇介さんが務めました。開会の言葉として教員幹事である北海道大学の原亮一准教授から、「今回のGPANは、パワーアカデミーの大学検討委員会から"学生同士および学生と産業界の交流会を目的とした企画"の依頼を受け、教員幹事で話し合った結果、ディベート大会を企画しました。但し、このGPANは学生が主役です。ここにいる学生幹事さんに運営をお願いし、本日の開催となりました。皆さん、今日のディベートに積極的に参加して楽しんでください。」とのご挨拶がありました。

その後、ディベートのテーマが「日本の発送電分離の是非」と発表されると、会場は少し騒然となりました。そして、いよいよグループ分けが発表。

  • A,B,Cチーム:賛成
  • D,E,Fチーム:反対

早速、各学生たちは、指定されたチームに集まり、ここからディベートの準備が開始されました。

7時間以上も司会進行を務めた真鍋勇介さん。

北海道大学 原亮一准教授より開会のご挨拶。

テーマは「日本の発送電分離の是非」。

チーム分けの発表。

ディベート準備

各チームとも、大学はバラバラで、ほとんどの人が初対面。さらに当日発表されたテーマについて、自身の考えにかかわらず、賛成・反対に振り分けられたわけです。学生参加者たちは突然のことで戸惑うだろうと思われましたが、皆気持ちの切り替えが早く、挨拶もそこそこに、パソコンを開いて、熱い議論が始まりました(パソコンはインターネットによる情報収集とパワーポイント作成用に各チーム1台用意されました。)。

ほとんどの参加者たちはディベート経験が無く、同じ土俵からのスタートでした。時間を追ううちに議論が白熱を増していき、ほとんどのチームが昼食をすぐに済ませてパソコンの前へ。時には激しい議論、時には笑いも交えて、必死になって資料作成に取り組んでいました。そして午後になり、ディベートがスタートしました。