受賞年度 |
2023年度 |
受賞種別 |
最優秀賞 |
所属・氏名 |
名城大学 理工学部 電気電子工学科
光岡 日菜子(代表者)
齋藤 令次
坂井 泰吾
村田 晴彦 |
対象学年 |
中学校2年生程度 |
教材の種類 |
講義プログラム |
教材の目的 |
持続可能な社会を作るためには、電気エネルギーの効率化が不可欠である。また、一人一人の高い意識が大事である。しかし、消費者視点だけでは電気エネルギーについて十分に理解できないことがある。
電気に関する「視野」を広げることで、持続可能な社会を作るためにできる行動は何かを考える、そのアイデアの引き出しを増やし、より建設的な議論が可能になると考える。
本教材では「電気エネルギー」を主役とし、以下の2つを主な目的とする。
・社会における電気の有用性とエネルギー枯渇問題、そして自分たちにできる行動を考える
・消費者視点だけでなく生産者視点で電気エネルギーについて考え、電気に対しての「視野」を広げること
前半の講義ではスライドを用いて、電気と社会における有用性、そして自分たちにできる行動を考える。講義後の「電気すごろく」ではプレイヤーはエネルギーを生産・管理する立場になって、マス毎に変わる需要供給に対応することで、消費者視点だけでなく生産者視点でエネルギー問題について理解する。
すごろく後にフィードバックを行い、「なぜこのマスはこの設定なのか」を話し合いながら電気と社会が密接なつながりを実感する。 |
教材の概要 |
前半の講義は、「素朴な疑問を解決していくことで理解」、後半のすごろくは、「体験して理解」できる形になっている。
スライドを通して電気と社会の繋がりや「エネルギー問題」の現在、未来を理解することができる。また、「すごろく」というゲーム要素を取り入れることで楽しみながら電気の生産者の目線を体験でき、発電カードに記載した解説、クイズを通して電気に関する基礎知識や雑学を学ぶことができる。
講義前に
すごろく用紙 (班に1つ)
クイズカード (班に1つ※両面印刷・短編綴じ)
発電カード (班に1つ)
ルールシート (班に1つ)
ポイント記載シート (人数分)
フィードバックシート (人数分)
の印刷をしておくことをお勧めする。
実験前に4人の班を作り、すごろくもその班で行う。
・1限目(50分)パワーポイント
第1章:電気の正体を探ってみよう!(15分)
第2章:電気エネルギー問題について(10分)
第3章:電気を将来も使っていくために、私たちにできることは何だろう?(10分)
第4章:すごろくで体験常に安定してエネルギーを届けるために!(15分)(内実験5分)
実験では、手回し発電機を用いて電力需要が変化した時のハンドルの重さの変化を感じてもらう。
・2限目(50分)すごろく体験
4人班を作ってもらい、すごろく面の4枚、クイズカード、発電カードを切り分ける。(準備)
電気すごろくのルール説明のプリントを見てゲームをしてもらう。
ゲームを楽しんでもらう。(約40分)
終了(ルールシートに記載)後、フィードバックシートを書いてもらう。(約10分) |
オリジナリティ・アピールポイント |
スライドでは普段理解しにくい「需要と供給」の課題を手回し発電の実験により実際に体験してもらったり、例を工夫してわかりやすくした。すごろく内のマスは、社会問題、災害、SDGsへの取り組みなど、現実にありそうな内容と電気を結びつけることで、電気と社会との繋がりを感じてもらうように工夫した。すごろく内にはクイズがあり、クイズ内容は電気の基礎知識や、すぐに話したくなる雑学のような内容となっている。
私たちの暮らしは便利になる一方、エネルギー資源は枯渇していく。このような問題を「電気の消費者」側から考えるだけでは理解が難しい。この教材では「電気の消費者」だけでなく「電気の生産者」両方の目線で考えてもらい、理解をさらに深めるという部分が1番のアピールポイントである。 |
この教材に関連するキーワード
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産学が共通のビジョンのもとに連携し、電気工学分野の研究、教育を全国的に支援するとともに、本分野の魅力や重要性に対する社会の認識を高めるPR活動を展開し、電気工学分野の一層の発展に寄与することを目的として活動しています。
- 電気工学教材企画コンテストの目的
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