受賞年度 2021年度
受賞種別 優秀賞
所属・氏名 名城大学 電気電子工学科

坂井 泰吾(代表者)

対象学年 中学校3年生程度
教材の種類 講義プログラム
教材の目的

※対象とする教育内容(何を伝えるための教材か具体的に明記してください。)
以下の事を伝えたい事とする。
電気の起源について紹介し、偶然の発見と、当時はあまり必要と見られなかった研究の積み重ねが、今の電気社会に至るという事。
電気を蓄えられるのは直流の強い特徴である事。
一般に、交流は三角関数が出てきたり、電磁気学と関連したりで毛嫌いされがちだが、電磁誘導の法則を知れば誰でも直感的に理解することができる事。
直流と交流はそれぞれ特性があり、人間がその特性を上手く利用している事、つまり適材適所であるという事。
直流と交流をめぐるエネルギー問題や将来の展望がまだまだあるという事。
※中学校学習内容との関連(中学校学習指導要領記載の項目のなかでもっとも近いものを記載してください。)
電磁誘導と発電(直流と交流を、乾電池、コイル、磁石などで実際に作ってもらう)

教材の概要

班(4人グループ)に分ける。
講義資料はパワポ含めすべて印刷して生徒に配布。
3時間(1~4限)の授業を想定している。
最初の5分で授業を受ける前のプリントをやる。パワーポイント「交直流」による講義、実験「講義内実験」を交えて実施(1限)、その後休憩を挟みながら班ごとに違う実験をし、終わったら資料のプリントを読むか、できてない班を手伝っても良い(2、3限)。
その後、自分たちのやっていない実験で興味がある物の、実験を他の班に見せてもらい(交代制)、残りの10分で授業を振り返るプリントをやる(4限)。

(1)「授業を受ける前に」のプリント(5分)
その後、4人グループに分け、パワーポイントによる講義、実験を交えて実施(1限)。

(2)パワーポイントによる講義、実験(45分)+休憩5分
・4人グループに分け、講義を聴きながら、合間に出てくる実験(講義内実験)を行う。

(3)「応用実験」1、2の4つの実験の中から1つ、1班ごとに1実験行う。
班ごとに違う実験(応用実験)(100分)45分+5分休憩+各班交代で10分他班の実験鑑賞(5回交代があるので、6班以上ある時は2班休憩)班(4人グループ)のまま、班ごとに違う実験。
余った時間で資料「授業内容の整理」、「交流のデメリット」を読む。

(4)各班交代で10分他班の実験鑑賞を40分、残りの10分で「授業を振り返って」プリントをやる(4限)。

オリジナリティ・アピールポイント

講義の時間は最小限にし、生徒達の自主性を重んじている。それにより、電気にもともと興味がある生徒も、興味が無い生徒も無理せず、各々の知識意欲に応じて、講義内容に満足してもらえる様にした。
また、自分たちの手で直流と交流を自由に操作できるので、世の中に溢れた電気機器や電気現象をより身近に感じ、今後彼らがそれらに遭遇した時、意識して見ることができるような実験を構成した。

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