第18回 電気のトリビアその3
身近な電気工学 第18回 電気のトリビアその3
身近な電気のフシギ、集めました
1.静電気が、花粉を引き寄せる
そろそろ花粉症の方にとって、つらい季節がやってきました。ここで覚えていただきたいのは、静電気が花粉を引き寄せるということ。ぜひお気を付けください。
なぜ静電気が花粉を引き寄せるのか。そもそも静電気とは、本来は電気が通らない物質にたまった電気のことで、物体に電荷が蓄えられている状態(帯電)をさします。
帯電しているものには、空気中の微粒子がくっつきやすくなります。微粒子も帯電しているので、電気を帯びたものに引き寄せられるのです。そのため微粒子を含むホコリや、花粉なども吸い寄せられることになってしまいます。花粉症の方、静電気にご注意を!
2.鳥は、なぜ電線に感電しないのか
まず鳥が電線に立っている状態を想像してください。一本の電線に鳥が両足を乗せている絵が浮かびませんか?
そう、ここに秘密があるのです。
鳥は両足で電線に止まった場合、両足間の距離が短いために、両足間の電圧の差がほとんどありません。電流は電圧の差がなければ流れないため、鳥の身体には電気が流れないというわけです。ですから、まれに大きな鳥が二つの線に触れると感電して、停電になることがあるそうです。
3.電波時計は、なぜ正確なのか
それは時計が頑張って時刻合わせをしてくれるから。日本国内には2種類の「標準電波(JJY)」と呼ばれる、日付と時刻を情報としてもつ基準時刻用電波が飛んでいます。ひとつは、福島県大鷹鳥谷山の「おおたかどや山標準電波送信所」。もうひとつは、福岡県と佐賀県との県境に位置する羽金山の「はがね山標準電波送信所」で、一部の地域を除いて、ほぼ日本全国をカバーしています。電波時計は、この標準電波を受信し、自動的に時刻合わせを行ってくれるので正確なのです。
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