電気の施設訪問レポート vol.5

四国電力「伊方ビジターズハウス」を訪問しました

四国電力「伊方ビジターズハウス」を訪問しました

2010年9月、パワーアカデミー事務局は、愛媛県西宇和郡にある「伊方ビジターズハウス」を訪問しました。伊方ビジターズハウスは、四国の約4割の電力をまかなう伊方発電所に隣接するPR施設です。施設は本館・原子力展示ホールと別館・エネルギー展示ホールに分かれており、原子力発電やエネルギーの重要性などを楽しく学べます。本レポートでは、本館・原子力展示ホールを中心に紹介します。

伊方ビジターズハウス

シアターホール

ライト兄弟より早く飛行機を考案した地元・八幡浜市出身の「二宮忠八」の飛行機に乗って、伊方発電所のしくみや周辺地域を紹介するストーリーなど、200インチ大型スクリーンで迫力ある3D立体映像を視聴できます!(鑑賞をご希望の際は、上映時間等について施設までお問い合わせください。)

原子炉格納容器

原子炉格納容器は、原子炉容器や蒸気発生器などの重要な機器が収められている、発電所の心臓部ともいうべき設備です。本コーナーは、実物の約6分の1の模型と光の演出で原子力発電の主要な設備を再現。また、コンピュータグラフィック映像で、伊方発電所3号機の原子炉格納容器内部や発電の仕組みをリアルに体感できます。原子炉容器や3つの蒸気発生器、さらに原子炉容器内の157体の燃料集合体が目の前に!

タービン・発電機

原子炉でつくられた蒸気を利用して電気をつくる役割を担うのが、タービンと発電機です。伊方発電所のタービンは、高圧タービン1機・低圧タービン2機で構成されています。タービンの長さは約30m、直径も約5mと巨大なものです。このコーナーでは、タービンと発電機の仕組みや電気のつくり方について、映像と模型で分かりやすく学ぶことができます。

中央制御室

中央制御室は、発電所の運転を集中的に管理する、原子力発電所の頭脳ともいえる場所です。ここでは、原子炉やタービン、発電機などの運転・監視や発電所周辺の放射能状態の監視を24時間体制で行います。本コーナーでは実際に中央制御室に勤める運転員がVTRに登場して、「中央制御室の仕事」、「多重防護による安全対策」、「地震対策」などについて説明します。

アースギャラリー

別館・エネルギー展示ホールのアースギャラリー。「エネルギーと地球環境」をテーマとした多彩な映像が視聴できます。また、「原子力Q&A」や「温暖化を防ごう!ゲーム」などの体感型ゲームで、エネルギーや環境問題を楽しく学べます。原子力ライブラリーも併設されており、原子力発電に関する書籍が閲覧可能です。

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