電気の施設訪問レポート vol.3

中部電力PR展示施設「でんきの科学館」を訪問しました

中部電力PR展示施設「でんきの科学館」を訪問しました

2009年9月、パワーアカデミー事務局は、愛知県名古屋市にある「でんきの科学館」を訪れました。でんきの科学館は、見て、触れて、体験しながら電気の世界を発見できる参加・体験型の科学館。さまざまな角度から電気を探る展示室のほか、クイズやゲームに挑戦するシアターなど、子供から大人まで、幅広い年齢層の方々が楽しめる「参加体験型」の科学館です。今回は、主要な5つの展示室を取り上げ、各々の展示物をご紹介します。

展示A「電気の発見」

電気のルーツが楽しく学べるコーナーです。エジソン、ファラデー、ボルタなど電気の偉人たちが発見した原理などを実際に体験しながら学べます。

電磁誘導の法則を発見した~ファラデー~

"電磁誘導の法則"を発見したファラデーを紹介する展示コーナーでは、音声ガイドのほか、ファラデーの発電機を改良した世界初の本格的発電機といわれる、ピクシーの手回し発電機を紹介しています。この発電機は、U字型の金属の両端にコイルを巻きつけて固定し、その下で永久磁石を回転させコイルに電気を発生させるものです。

展示B「くらしと電気」

私たちの暮らしを便利に快適にしてくれる電気。身近にある電気製品の仕組みや電気の働きなどを分かりやすく紹介する展示コーナーです。電子レンジ(熱する)、蛍光灯(光る)、スピーカー(鳴らす)などの電気製品の仕組みはここで早わかり!

リズムスピーカー

パッドをたたくリズムアクションゲームです。音は空気の振動によって伝わります。スピーカーは、電気信号に置き換えられた音をコイルに流し、コーン紙を動かし音を出しています。コーン紙が振動する様子が分かります。

展示C「電気の旅」

発電所からわたしたちの元に届けられる電気。この「電気の旅」を、電気のフィールドで体験できます。その他、「水力」「火力」「原子力」の仕組みや、再生可能エネルギーとして注目を集める「太陽光発電」、「風力発電」なども紹介。様々な電気の仕組みや原理が理解できます。また、電気の流れを監視・コントロールする中央給電指令所も設置され、シミュレーションゲームで発電量をコントロールするゲームを楽しめます。

新エネの扉

風力発電・太陽光発電・バイオマス発電など新エネルギーについて、自分が画面に入って楽しく理解できます。

展示D「地球とエネルギー」

地球環境、エネルギー、原子力の3つのゾーンで、環境・エネルギーについて学べます。地球環境ゾーンでは、温室効果ガスの危険性など、今、地球が直面している環境課題が理解できます。エネルギーゾーンでは、石油や石炭などの資源量が分かる「いつまであるの?エネルギー」など、エネルギーの重要性を楽しく深く学ぶことができます。そして原子力ゾーンでは、浜岡原子力発電所の放射線量の表示など具体的な事例を通して、原子力発電所の理解が深まります。

けろけろエコトープ

池の中(床面スクリーン)に現れたカエルにタッチすると、ひっくり返って「環境のために私たちが身近にできること」が表示され、楽しく環境問題が理解できます。例えば「部屋をかたづけてからそうじ機をかけるようにする」と、その分スイッチオンの時間が短くなり、電気が節約できるそうです。

展示E「ふしぎのくに」

科学がつくりだす不思議な国を紹介します。"見る""聞く""触る""体感する"4つのゾーンに待ち受ける様々なトリックがあなたを不思議な科学の世界へ。光、音、磁気などの仕組みや構造を楽しみながら学べます!

ふしぎな絵

目の錯覚を錯視と言います。見るゾーンでは展示物を動かして、虎、ワープ、緑の渦巻きなど、様々な種類の錯視を体験できます。中には小惑星が接近する、日頃意識していない不思議な錯視もあり、やり始めたら止まりません!?

編集後記

今回は、ごく一部を紹介させて頂きましたが、「でんきの科学館」は展示量、内容ともに非常に見ごたえがあり、子供から大人まで楽しめます!しかも、地下鉄・伏見駅から徒歩2分とアクセスも抜群。名古屋にお出かけの際にはぜひお立ち寄り下さい。

(パワーアカデミー事務局)

でんきの科学館

でんきの科学館
「でんきの科学館」は中部電力が運営する科学館です。さまざまな角度から電気を探る6つの展示室と2つのシアターは、できるだけわかりやすく、楽しみながら見ていただくことができるよう、最先端の展示・映像技術をふんだんに取り入れました。ご自身の目や、耳や、手足を動かしながら電気エネルギーの知識や情報が充電できる、参加型の科学館です。

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