vol.33 コマツ(株式会社小松製作所)

世界中のヒトに信頼される、建設機械を設計したい。

社会人インタビュー vol.33

世界中のヒトに信頼される、建設機械を設計したい。

コマツ(株式会社小松製作所)
藤田 景子(ふじた けいこ)さん

高校時代は電気が苦手だったという藤田さん。先生のアドバイスであえて電気工学の道に進んだことで、ご自分でも予想もしていなかった未来が開けたそうです。現在は大手建設機械メーカーのコマツで、電気系設計者として活躍中の藤田さんに、これまでの歩みを振り返っていただきました。

プロフィール

2009年3月
埼玉大学 工学部 電気電子システム工学科 卒業
2011年3月
埼玉大学大学院 理工学研究科 数理電子情報系専攻 博士前期課程 修了
2011年4月
コマツ入社
現在
開発本部パワーエレクトロニクス開発センタ所属

※2016年3月現在。文章中の敬称は略させていただきました。

学問をフィクションの世界とリンクさせたら、理系は楽しい

藤田さんが電気工学を専攻された理由を教えてください。

藤田:実は、電気は苦手だったのです。得意だったのは物理学で、光電効果や光の回折が好きでした。

高校は理系のクラスですよね。やはり女子は少なかったですか。

藤田:少なかったですね。40人のクラスで女子は8人だけでした。看護や薬学志望のクラスは多かったのですが、物理や化学を専攻する工学・医学のクラスは特に少数でした。高校時代で印象的だったのは、物理の授業で「光の速さでものが動くと質量が無限大になる」と聞いたときのことです。先生に「テレビの特撮ヒーローって光の速さで動くのに、質量無限大でどうやって飛んでいるんですか」と質問したのですが、先生からは「それは君が大学で解き明かせばいいじゃないか」という返事が返ってきました(笑)。学問をフィクションの世界とリンクさせて考えると、色々な見方ができるようになるのだなと思ったものでした。

確かに小説やアニメの世界と学問をつなげると、理科系も楽しいですね!

藤田:実は私が一番夢中になったのは高校まで続けていた演劇部の活動でした。あまりに夢中になりすぎて進路のことなんて頭になかったものですから、副担任の先生が見かねて「光が好きなら光エレクトロニクスを専攻したら」と勧めてくれて、それがきっかけで電気電子システム工学科に進学することに決めました。工学部なら手に職もつけられるしいいかな、と。ちなみに偶然の一致ですが、演劇部では照明係をやっていました(笑)。

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