自動再閉路装置

英語名
automatic reclosing

送電線または配電線が当該区間の事故で保護継電器動作により遮断した場合、ある一定の無電圧時間をおいて自動的に遮断器を再投入する装置をいう。この装置の方式には事故相のみ遮断する保護方式に対応した単相・多相再閉路方式、回線一括で遮断する保護方式に対応した三相再閉路方式がある。また、再投入する時間で区分すると、1秒程度以下で再投入する高速再閉路、1~15秒で行う中速再閉路および1分程度で行う低速再閉路がある。
高速再閉路方式は、停電回避を目的とするもので、事故回線または事故相のみを遮断し、系統から事故を除去した後、ある一定の無電圧時間をおいて残った健全相またはループ系統で両系統が同期を保たれていることを確認のうえ遮断した回線または相を再投入する。また、低速再閉路方式と中速再閉路方式は、停電時間の短縮または省力化のために、手動による再送電を機械装置により自動化を行ったもので、線路の無電圧等を確認して再投入する。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

他の用語を探す

キーワード検索

50音から探す

英数字から探す