PCM搬送

英語名
pulse code modulation carrier

一つの伝送路を多重使用するときに、各通話路が互いに交じり合わないように時間を区切って多数の通信路を並べる時分割多重方式を用いるものである。PCM搬送方式は、伝送すべき音声、信号波の振幅の瞬時値を一定間隔で読み取り(標本化)、その振幅値を数値に変換(量子化)、さらに量子化された標本パルス振幅値を2進符号のパルス符号に変換し(符号化)、このパルスを伝送する方式である。伝送路における信号は、パルスの有無で識別されるため、再生中継が可能であり、雑音に強い良品質の信号伝送が可能である。伝送路に通信ケーブルを使用するPCM搬送方式では、上り、下りを別回線(二対のケーブル)とするが、使用周波数帯は同じであるため、小対数ケーブルに重畳することは困難である。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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