デマンドレスポンス(DR)

英語名
Demand Responce

従来の電力システムは需要に合わせて電気を供給する一方向の流れだったが、デマンドレスポンスは需要(消費者)側で電気の使用状況を変化させ、需給調整に活用する取り組み。
需要家は電気の使用量を電気料金やインセンティブに応じて調整し、経済価値(支払の削減、対価の稼得)を得る。経済産業省ではディマンドリスポンスやネガワットという言葉も併用されており、DRと略称で使われる場合が多い。
米国の連邦エネルギー規制委員会(FERC)は、DRを特定時間帯の価値付けに反応する電気料金型DRと、事前の契約に基づきシグナルに応じて削減するインセンティブ型DRに大別している。インセンティブに応じて電気の使用量を削減することを下げDR、使用を増やすことを上げDRという。
また、周波数調整のために電気の使用量を増やしたり下げたりすることを上げ下げDRと呼ぶ。例えば、下げDRではピーク時に電気の使用を抑制するなどして需給バランスの維持に貢献する。また、上げDRでは再生可能エネルギーの需給バランス上の過剰分を電気機器を動かしたり、蓄電池に充電することなどで吸収する。

出典)「まるわかり電力デジタル革命キーワード250」(一般社団法人 日本気協会新聞部 発行)

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