vol.4 豊橋技術科学大学

母校ギカダイをご紹介します

研究者コラム vol.4

母校ギカダイをご紹介します

豊橋技術科学大学 電気・電子工学系 電気システム工学分野 プラズマエネルギーシステム研究室
滝川 浩史 教授

滝川 浩史

豊橋技術科学大学 電気・電子工学系
電気システム工学分野 プラズマエネルギーシステム研究室

1986年
豊橋技術科学大学大学院電気・電子工学専攻修士課程修了
1987年
カナダ・ケベック州シャーブルック大学応用科学部化学工学科プラズマ技術リサーチセンター招待研究員
1990年
豊橋技術科学大学 電気・電子工学系教務職員
1992年
同助手
1994年
釧路工業高等専門学校 電気工学科助教授
1996年
豊橋技術科学大学 電気・電子工学系講師
1997年
同助教授
2007年
同教授

研究室データベース:滝川研究室

技術科学大学と名称を持つ大学は二校しかありません。豊橋技術科学大学と長岡技術科学大学です。それぞれの地元では、ギカダイとか、ギダイとか呼ばれています。両方とも1976年に兄弟校として誕生しました。しかし、世間では認知度が今ひとつなので、以下、Q&Aで母校、トヨハシギカダイをご紹介します。

Q.技術科学とは何ですか?

A.『「技術」を「科学」で裏づけ、新たな「技術」を開発する』、ということです。「科学技術」という言葉が広く知られていますが、これは、「科学」+「技術」のニュアンスがあり、「技術科学」=「科学を技術する」とは、若干違いますね。微妙・・・?

Q.母校とは?

自然エネルギー実験棟屋上の太陽電池パネルとエコエネルギー研究Grの学生居室風景

A.私はギカダイ修了生です。普通高校から共通一次試験(今のセンター試験)・二次試験を受けた世代です。1981年入学。そのころは、大学が出来たてほやほやで、建物も充実しておらず、空き地だらけでした。学内にある学生寮に住んでいたのですが、寮から講義等までぬかるんだ道を歩いて通った思い出があります。その後、ギカダイを出たり戻ったりを繰り返し、今のポジションに落ち着いています。
ギカダイへの入学ルートはたくさんあります。ギカダイ学生の8割は、工業高等専門学校(略して、高専)出身者です。これもギカダイの特徴の一つ。彼らは、高専を卒業し、大学3年生へ「編入」します。で、2割が1年生入学。そのうち半分が推薦入学。現在は、工業高校と普通科の両方とも推薦があります。

Q.研究内容と電力との関係は?

燃料電池向け等のナノカーボン合成システム

A.勝手につけた研究室の名前は、「プラズマエネルギーシステム」。プラズマとエネルギーを扱うからです。プラズマと言ってもイメージがわかないかも知れません。自然界には、太陽や雷といった巨大なエネルギーを持つプラズマが存在します。もともとは自動制御をやろうと思い、4年生の時には誘導モータの制御をテーマとしたのですが、その教授が定年退職されてしまったので、修士から別の研究室に移動し、電力系統で発生するアーク放電に関する研究を始めました。以来、なんやら不思議な「プラズマ」に携わっています。また、その時の教授が自然エネルギー関係の研究もされていたので、現在引き継いでいる次第です。ま、なんと言っても太陽っていうプラズマがなければ、我々は存在できませんからね~。プラズマの産業応用も重要ですが、エネルギー応用も忘れてはならないですね。

Q.豊橋ギカダイが再編するって?

真空アークプラズマを用いた機能性薄膜形成システム

A.平成22年度再編します。現在の8工学系から5工学系へ変わります。一見、少なくなるように見えますが、実はそれぞれの工学系が膨らみます。学部生も修士も学生数が増員されます。電気・電子工学課程・専攻・系は、通信系と無機物質系を増やし、電気・電子情報工学課程・専攻・系として生まれ変わります。期待してください。

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