1月28日、北海道大学において、2025年度パワーアカデミー研究助成「特別推進研究」の採択式を行いました。今年度の特別推進研究は、研究件名が「各種マルチレベル電力変換器による基幹系統用疑似慣性変換器に関する研究」であり、研究代表者は北海道大学の萩原誠教授、共同研究者は東京科学大学の佐野憲一朗准教授、立命館大学の柿ヶ野浩明教授となっています。
採択式では、パワーアカデミーの田熊事務局長が挨拶を申し上げた後、ご出席された萩原先生、佐野先生、柿ヶ野先生に採択証書を授与し、研究に対する今後の抱負などについて、お言葉をいただきました。

採択証書授与

採択証書授与
(写真左から:パワーアカデミー田熊事務局長、萩原教授、佐野准教授、柿ヶ野教授)

採択式出席者

採択式出席者
(写真左から:田熊事務局長、沢田リーダー、佐藤所長、北システム情報科学部門長、佐野准教授、萩原教授、柿ヶ野教授、浅井副研究院長、西本事務局部長)

<出席者の所属>

北海道大学 大学院情報科学研究院 教授 萩原 誠
東京科学大学 工学院 電気電子系 准教授 佐野 憲一朗
立命館大学 理工学部 電気電子工学科 教授 柿ヶ野 浩明
北海道大学 大学院情報科学研究院 副研究院長 浅井 哲也
北海道大学 大学院情報科学研究院 システム情報科学部門長 北 裕幸
北海道電力株式会社 総合研究所 所長 佐藤 直洋
北海道電力株式会社 総合研究所 研究統括グループ リーダー 沢田 信之
一般社団法人日本電気協会新聞部 北海道支局 局長 濱 健一郎
パワーアカデミー 事務局長 田熊 亮
事務局 部長 西本 英彦

北海道大学 萩原 誠先生からの今後の抱負

この度は、特別推進研究に採択して頂き、関係の皆様方に厚くお礼申し上げます。本研究は、再生可能エネルギーの大量導入が予測される将来の電力システムにおける慣性力低下という技術課題の解決を目的としております。風力・太陽光に代表される再生可能エネルギーを電力システムに取り込む際、半導体電力変換器の使用が必要不可欠であり、上記変換器に慣性力を付与する疑似慣性変換器の研究・開発が現在世界中で盛んに行われております。一方、現状の疑似慣性変換器は電圧階級の低い配電系統への適用を想定しており、より大きな疑似慣性を模擬可能な基幹系統用疑似慣性変換器の研究・開発例は少ないという課題がございました。本研究では、モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC)と呼ばれる変換器技術を適用することで基幹系統用疑似慣性変換器の実現を目指します。電力工学・半導体電力変換技術に深い見識のある立命館大学 柿ヶ野先生、東京科学大学 佐野先生と共に3種類のMMCC方式の検討を行い、基幹系統に適用可能な革新的疑似慣性変換器の将来的開発への足掛かりを作る所存です。関係者の皆様のご協力を得ながら、着実に研究を進めて参りますので、今後ともご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

採択された特別推進研究を説明する萩原先生

採択された特別推進研究を説明する萩原先生