2月4日、東北大学において、2024年度パワーアカデミー研究助成「特別推進研究」の採択式を行いました。今年度の特別推進研究は、研究件名が「2030年達成目標を大きく上回る高機能燃料電池電極触媒の創出」であり、研究代表者は東北大学の根岸雄一教授、共同研究者は東京都立大学の山添誠司教授、北海道大学の飯田健二准教授となっています。
採択式では、パワーアカデミーの田熊事務局長が挨拶を申し上げた後、ご出席された根岸先生、山添先生、飯田先生に採択証書を授与し、研究に対する今後の抱負などについて、お言葉をいただきました。

採択式出席者

採択証書授与
(写真左から:パワーアカデミー田熊事務局長、根岸先生、山添先生、飯田先生)

採択式出席者

採択式出席者
後列左から:坂本課長、川脇先生、中谷氏、入江氏、近藤氏、Biswas氏、Khan氏
中列:Das氏
前列左から:田熊事務局長、Sarma氏、Saranya氏、Ghosh氏、山添教授、根岸教授、飯田准教授、福山所長

<出席者の所属>

東北大学 多元物質科学研究所 教授 根岸 雄一
東京都立大学 理学部 化学科 教授 山添 誠司
北海道大学 触媒科学研究所 准教授 飯田 健二
東北大学 多元物質科学研究所 所長 福山 博之
東北電力株式会社 研究開発センター 課長 坂本 悟
一般社団法人日本電気協会新聞部 東北支局 局長 堀江 剛
パワーアカデミー 事務局長 田熊 亮

東北大学 根岸 雄一先生からの今後の抱負

この度は、パワーアカデミー様に特別推進研究に採択して頂き心から感謝申し上げます。今回助成対象となりました研究は燃料電池電極触媒の高機能化に関する研究です。エネルギー・環境問題が深刻化する中、パワーアカデミー研究マップにもあります「再生可能エネルギー利用の拡大」は不可欠な状況です。そうした再生可能エネルギー利用の拡大において燃料電池は重要な役割を担っていまして、その燃料電池の中で実際に電気を創り出している触媒は化学と深く関係しています。私達は、金属クラスター触媒の研究を長年続けてきていまして、その技術を活用することで、燃料電池の電極触媒の高機能化を実現したいと考えております。それにより、電気工学分野、さらには地球規模でのエネルギーおよび環境問題の解決に貢献し、ひいては、よりよい社会の構築にも貢献したいと考えております。今回、このような貴重な機会を与えていただき、心から感謝申し上げます。
私達は全力でこの研究に取り組ませて頂きます。あわせて、パワーアカデミー様の今後のご活躍とご発展もお祈り申し上げます。

採択された特別推進研究を説明する根岸先生

採択された特別推進研究を説明する根岸先生