英語名cross linked polyethylen insulated

架橋ポリエチレンを絶縁体とし、防食層にポリ塩化ビニルを使用したケーブル。1965年頃から配電ケーブルとして使用が開始されたが、高電圧化に向けて、絶縁体中のボイド・水分量の減少のため水蒸気を用いない乾式架橋方式の採用、絶縁体の界面の平滑化および密着化のため三層(内部半導電層、絶縁体、外部半導電層)同時押出し方式の採用等製造技術の改良が進み、現在では77kV以下では、従来のSL・OFケーブルに代わり一般的に採用されている。また、最近では、275kV、500kV級への採用も実施されており、コストを低減するため、プレハプジョイントの採用、絶縁厚の低減、ケーブルの長尺化等もあわせて実施されている。CVケーブルの特徴としては、OFケーブルに比較して、①ケーブルの発生損失が小さい、②導体の最高許容温度が高く(90℃)とれるため電流容量が大きくとれる、③軽量のため取り扱いやすく、敷設が容易である、④油そう等の付帯設備の必要がないため、設備の簡素化が図れる、⑤固体絶縁であるため高低差の大きい場所でも使用できる、等の利点がある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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