英語名seawater pumped storage generation

揚水発電は、石炭火力、原子力等の大容量ベース電源の効率的・安定的な運転に必須の発電形態で、海水揚水は、従来から開発されている淡水揚水発電と比較し、海を下池とすることによりダム建設費を節減できる。また電力需要地あるいはベース電源の近くに建設できる可能性があり送電、系統運用の面から有利となる等の優れた特性を持つ。反面海水を利用することによる技術上ならびに環境上の諸問題に対し、新たな対策が必要となる。
わが国は四方を海に面し、地形的にも海水揚水発電所の立地条件にめぐまれているため、早くからその可能性についての調査・研究が進められてきており、国では1981年から海水揚水発電技術に関する調査を実施すると共に、電源開発(株)が受託して、1987年度から世界で初めて実際に出力3万kWの試験発電所を沖縄に建設し、長期の発電運転を行うことによって、海水揚水発電技術の確立を図ることとしている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

他の用語を探す

キーワード検索

50音で探す
 
 
     
 
         
英数字で探す
A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W X Y Z 数字