英語名best mix of power sources

わが国では、石油、石炭、LNG(液化天然ガス)、原子力、水力、地熱等さまざまなエネルギーを発電のために使用している。同じ量の電気をつくるにしても、電源構成により発電コストに大きな差が生じる。このため各電源の供給安定性、経済性および環境負荷特性等を総合的に勘案し、需要の形態にふさわしい電源を選択していくことを電源のベストミックスという。電力需要は1日の中でも時間によって、または1年の間でも季節によって大きく変動する。変動する需要に対する供給力の役割は、次の三つに分けることができる。
①年間、昼夜を問わず稼働し、電力需要の基礎的な部分を受け持つべース供給力
②電力需要のピーク時に稼働するピーク供給力
③両者の中間的位置付けのミドル供給力
こうした役割に対して、各種電源の特性を十分に生かしていくことが重要である。たとえばベース供給力としては発電コストも安く、供給安定性に優れている原子力や石炭火力が望ましく、ピーク供給力としては負荷追従性の面で優れた石油火力や揚水式発電が適当であり、ミドル供給力としては石炭火力やLNG火力が望ましい。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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