英語名low inductance transmission line

送電容量は、短距離送電線では電線の許容電流や、電圧降下および、電力損失等から比較的簡単に決定されるが、長距離送電線の場合は、詳細な安定度計算(定態および過渡)を行わなければならない。安定度から決まる送電容量の制限に対する抜本的対策として、多導体における等価半径(GMR)や電線配置(等価線間距離:GMD)を見直し、送電線のインダクタンスを低減したものが低インダクタンス送電線である。インダクタンスを低減するにはGMDを小さく、GMRを大きくすればよい。GMDを小さくするには相間距離の縮小を図る必要がある。また、GMRの増大策は束導体半径(A)の増大がもっとも有効である。
X L = K ・ log ( GMD / ( N ・ K g ・ r ・ A N-1 ) 1/N )
X L : 線路インダクタンス[/km]
N : 素導体数[本]
A : 束導体半径[m]
GMD : 等価線間距離[m]
GMR : 束導体の等価半径[m]
r : 素導体半径[m]
K 、Kg : 定 数

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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