2018年8月24日に募集を締め切りました2018年度パワーアカデミー研究助成の「特別推進研究」および「萌芽研究」の公募結果をご報告致します。おかげさまで、多くの先生方や学生の皆様にご応募いただきました。厚く御礼申し上げますとともに、今後ともパワーアカデミーの活動にご協力をお願い致します。

1.特別推進研究

応募案件に対して、研究の先駆性、独創性、革新性、実効性、発展性等の観点から厳正な選考のうえ、以下の1件を選定致しました。(応募:2件)

研究件名 固体高分子形燃料電池の周囲磁界計測による電池内部の発電電流分布非接触測定法
代表者 大分大学 理工学部 創生工学科 福祉メカトロニクスコース 後藤 雄治 准教授
共同研究者 北九州市立大学 国際環境工学部 機械システム工学科 泉 政明 教授
東京大学大学院 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 奈良 高明 教授
期間 2019年2月~2020年3月(1年間)
概要 固体高分子形燃料電池は、電気自動車や家庭用電源などの電源としての開発が進められている。この電池の性能評価・劣化診断には固体高分子膜(MEA)での発電状態を把握することが重要であるが、MEAは燃料電池内部に位置するため電流分布の正確な評価は難しい。本研究では、燃料電池の周囲磁界を複数個の3軸磁界センサにより高感度に計測するシステムの構築と、空間磁界分布から逆問題解析を使用してMEA内部の発電電流分布を効率的に導き出すアルゴリズムの開発を行う。さらに、検証実験との比較から、燃料電池内の電流分布や劣化部を非接触で求める手法の検討を行う。

2.萌芽研究

応募案件に対して、研究の先駆性、独創性、革新性、実効性、将来性、支援の必要性等の視点から厳正な選考のうえ、別紙-1(PDF)の17件(うちチーム型研究:2件、博士課程学生枠:6件)を選定致しました。(応募:45件(うち博士課程学生枠12件))