9月6日(火)、北九州市において、第6回パワーアカデミー・産学交流会を開催しました。

産学交流会とは

産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。

研究発表を主眼とした学会とは異なり、「仕事とは?」、「技術者の役割とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、キャリアパス形成のヒントを得て頂くための企画で、今回が6回目の開催となりました。

内容

(1)キャリアパスに関する発表会

発表会の様子

参加者による個々の研究内容およびキャリアパスに関する口頭発表と質疑応答を行いました。3名の座長を学生参加者から選び、司会進行をして頂きました。

学生参加者からは、現在取り組んでいる研究や、博士課程進学についての考え等を紹介して頂きました。また、自らテーマを定め、目標に向けてしっかりと進めていけるかが心配である、といった、博士課程進学後の率直な不安や悩みが紹介されました。これに対して、アドバイザ(産業界・博士課程在学生)からは、目標や目的を定めることも大切だが、そこには自由度を設けておくと心の余裕に繋がる、といったアドバイス等が紹介されました。

(2)グループディスカッション

グループディスカッションの様子

発表会で紹介された話題についての議論をより深めるために、参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。

キャリアパスに関する発表会で紹介されたテーマからグループ毎に討論する内容を設定し、設定したテーマについて討論を行いました。討論は非常に盛り上がり、打ち解けた雰囲気も時折みせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、グループ毎に紹介して頂きました。

これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が緩和(または解消)され、各々の夢を実現するために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。

参加者からの主な声

  • 社会人の方々だけでなく、同じ分野で研究している同士とも出会えて良かった。(学生)
  • 企業での研究と大学での研究との違いについて、初めて認識することができた。(学生)
  • 自分の中で、博士課程に進学する気持ちが固まってきた。また、自分と近い想いを持った学生に出会えてよかった。(学生)
  • 企業や博士課程在籍中の方々から生の話が聞けて良かった。自身の体験に基づく内容だったので、説得力があった。(学生)
  • 現在の学生さんの悩みや不安を共有できて良かった。(産業界)
  • 学生さんの鋭い質問に、自分の技術者としての在り方を見つめ直す良い機会にもなった。(産業界)

開催概要

開催日 2016年9月6日(火)
開催場所 福岡県北九州市
参加者 ・学生(13名:博士1名、修士12名)
・産業界技術者(6名:電機メーカー、電力会社等)
・パワーアカデミー事務局 他関係者