8月24日(月)、名古屋市において、第5回パワーアカデミー・産学交流会を開催しました。

産学交流会とは

産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。

研究発表を主眼とした学会とは異なり、「仕事とは?」、「技術者の役割とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、キャリアパス形成のヒントを得て頂く企画で、今回が5回目の開催となりました。

主な内容

(1)キャリアパスに関する発表会

発表会の様子

参加者による個々の研究内容およびキャリアパスに関する口頭発表と質疑応答を行いました。3名の座長を学生参加者から選び、司会進行をして頂きました。

学生参加者からは、現在取り組んでいる研究や、博士課程進学についての考え等を紹介して頂きました。また、進学により進路の選択肢が限定されるのではないか、といった、博士課程修了後のキャリアパス形成に関する率直な悩み等も紹介されました。これに対して、アドバイザ(産業界・博士課程在学生)からは、博士課程進学を決意した理由、博士課程進学で感じたメリット・デメリット、博士課程進学は未来の自分への投資である、といったアドバイス等が紹介されました。

(2)グループディスカッション

グループディスカッションの様子

発表会で紹介された話題についての議論をより深めるために、参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。

キャリアパスに関する発表会で紹介されたテーマからグループ毎に討論する内容を設定し、設定したテーマについて討論を行いました。討論は非常に盛り上がり、打ち解けた雰囲気も時折みせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、グループ毎に紹介して頂きました。

これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が緩和(または解消)され、各々の夢を実現するために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。

参加者からの主な声

  • 課程博士についてのみでなく、社会人博士についての話も聞けて良かった。(学生)
  • 博士号を取得し、社会で活躍しているたくさんの方々から、生の意見を頂ける機会はとても貴重であった。(学生)
  • パネルディスカッションで、メーカ、電力会社、電中研のそれぞれの立場から話を聞けて良かった。(学生)
  • 博士進学を悩んでいる人はたくさん居ると思うので、より多くの人に交流会を知ってもらうべきだと思う。(学生)
  • 学生に博士課程の魅力やメリットを伝えることができた。博士に対して一種の偏見を持っているように感じたので、これからも継続的に交流会を実施すると良いと思う。(産業界)

開催概要

開催日 2015年8月24日(月)
開催場所 愛知県名古屋市
参加者 ・学生(12名:博士2名、修士10名)
・産業界技術者(5名:電機メーカー、電力会社等)
・パワーアカデミー事務局 他関係者