去る2009年12月15日(火)、16日(水)、2日間に渡り、第4回パワーアカデミー・リージョナルミーティング(以下:PARM )を開催しました。

■主な内容

第4回PARMは、12月15日(火)、大阪大学中之島センターにおいて、主に関西地区における電気工学分野を活性化させるための取り組みやパワーアカデミー構想などについて意見交換を行いました。

(1)パワーアカデミーの活動紹介

手島康博局長によるパワーアカデミーの活動紹介

パワーアカデミー・手島康博局長より、電気工学をめぐる現状、パワーアカデミーの活動概要、今後の活動検討内容などについて説明を行いました。以下、説明の要旨となります。

■電気工学をめぐる現状
・電気工学をめぐる大学の現状
・産業界、教員から見た課題や学生の意識
■パワーアカデミーの活動概要
・パワーアカデミーの目的、スキーム、運営体制、取り組み内容など
・これまでの主な活動状況
■活動の充実へ向けての検討

(2)関西地区各大学及び各高専における活動と課題、フリー討論

関西地区における大学・高専の活動状況について、各大学・高専による説明のあと、質疑応答を行いました。その後、フリー討論へ移り、関西地域における電気工学分野の活性化、パワーアカデミーとの提携などについて意見を交換しました。以下、主な発言と質疑応答内容の抜粋となります。

【主な発言】

○ 今回は、国立・公立・私立、総合大学・単科大学・高専と、出席者がバラエティに富んでおり、運営の中での電気工学系のポテンシャルや卒業生への対応について幅広い議論ができ、有意義なものとなる。今回の議論をよく分析して、PAとして取り組むべきものを抽出していきたい。
○ グリーン革命によって、第2の自由化の波が来ることが予想される。新たな局面に向けて、スマートグリッドなど電気工学分野としてまだまだ取り組むべきことがあり、広く示していかなければならない。

【主な質疑応答】

「高専への支援について、どう考えているか。例えば、公開講座への助成などの支援形態をとることは可能か。」

PAに対する大学、高専のニーズについて、先生方とコミュニケーションを取りながら細やかに把握し、より良い支援の姿を検討していきたい。高専に対する支援に関しては、ニーズに対する適切な支援形態を模索しているところであり、地域性などに配慮しながら充実させていきたいと考えている。

「学生が研究室を選ぶ段階での、電気工学に対する志望状況はどうか。」
電気工学への志望者が減っているという印象はない。パワーエレクトロニクスや分散電源に対する関心が高く、関連する研究室は学外からの志望者も多く人気がある。研究テーマに新しい要素を取り込むことで、人気を継続させることができるのではないか。

関西地区各大学及び各高専における活動と課題、フリー討論

(3)関西電力(株)研究所見学

12月16日(水)は、関西電力(株)電力技術研究所と、エネルギー利用技術研究所の視察を実施しました。

関西電力(株)研究所見学

■開催概要

会場 大阪大学中之島センター 10階 佐治敬三メモリアルホール(リージョナルミーティング) 関西電力(株)電力技術研究所、エネルギー利用技術研究所(施設見学)
日時 2009年12月15日(火)13:00 ~ 12月16日(水)12:00
参加者 ・大阪大学、京都大学、神戸大学、大阪府立大学、兵庫県立大学、大阪工業大学、大阪電気通信大学、同志社大学、明石工業高等専門学校、奈良工業高等専門学校、神戸市立工業高等専門学校、舞鶴工業高等専門学校関係者
・関西電力、北海道電力、中国電力、四国電力関係者
・日立製作所、東芝、三菱電機関係者
・パワーアカデミー運営委員、事務局、関係者