去る11月6日(金)、東北大学 先端電力工学(東北電力)寄附講座主催 第7回研究交流会が開催されました。

■開催概要

日時 2009年11月6日(金)14:00~18:10
会場 東北大学 青葉記念会館 5階会議室(501号室)
参加者 秋田大学、秋田県立大学、岩手大学、東北学院大学、山形大学、新潟大学、八戸工業大学、東北大学、財団法人日本エネルギー経済研究所、東北電力関係者
プログラム ・開会挨拶  一ノ倉 理(東北大学)
・寄附講座の活動概要  岡田 健司(東北大学 先端電力工学(東北電力)寄附講座)
・特別講演 「スマートグリッドの導入と電気事業」
 財団法人日本エネルギー経済研究所 小笠原 潤一
・電気系学科における環境・エネルギーに関する教育研究の紹介
・閉会挨拶   佐藤 和雄(東北電力)

■主な内容

第7回研究交流会では、主に東北地域の環境・エネルギーに関する教育研究の取り組みなどについて情報交換が行われました。

(1)開会挨拶
東北大学大学院工学研究科 一ノ倉 理 教授より、先端電力工学(東北電力)寄附講座の設立の主旨、今回の研究交流会のテーマ「東北地域の電気系学科における環境・エネルギーに関する教育研究の紹介」について説明がありました。

(2)寄附講座の活動概要
東北大学 先端電力工学(東北電力)寄附講座 岡田健司客員教授より、寄附講座の活動概要、過去6回の研究交流会の実施概要について説明がありました。

特別講演

(3)特別講演
財団法人日本エネルギー経済研究所 小笠原潤一氏により「スマートグリッドの導入と電気事業」と題し特別講演が行われました。以下が主な講演内容です。
・スマートグリットの定義と相互運用性基準
・欧米の動向
・スマートグリッドと電気事業制度など

(4)電気系学科における環境・エネルギーに関する教育研究の紹介
東北地域8大学より今回の研究交流会テーマについて紹介がありました。以下、主な紹介内容です。

電気系学科における環境・エネルギーに関する教育研究の紹介

・秋田大学:汚泥排出物処理に関する研究紹介
・秋田県立大学:秋田県立大学・システム科学技術学部の構成や創造工房・学生自主研究などの新たな取り組みについての紹介
・岩手大学:岩手大学工学部の構成と次世代クリーンエネルギー発生や放射性廃棄物処理などにつながる固体内核反応に関する研究紹介
・東北学院大学:工学部電気情報工学科研究紹介や新型エネルギーに関する研究説明(クリーンエネルギー発電システム実験装置、SRGの風力発電応用、小規模マイクログリッド、洋上風力、太陽光及びマイクロ水力発電システム、EDLC及びSTATCOMの変動抑制効果等)
・山形大学:SF6ガスの除去、有機排水の高速分解および殺菌に関する研究紹介
・新潟大学:新潟大学工学部の構成と電力エネルギー分野(主にプラズマ関係)の研究紹介
・八戸工業大学:八戸工業大学工学部の構成と学科横断型専門科目分野「原子力工学」、多層光学膜を用いた太陽電池の効率向上や風車を使わない電気流体力学風力発電などの研究紹介
・東北大学:東北大学工学部の構成とプラズマと超電導、ロボットと電気自動車などに関する研究紹介

各校からの環境・エネルギーに関する教育研究に関し活発な質疑・討論が行われました。また、最近の学生の環境問題への意識の高さ、大学院への進学率(特に博士課程後期)を上げるための対策などについても意見が交わされました。

(5)閉会挨拶
東北電力 佐藤和雄研究開発センター所長より、低炭素社会の実現に向けた研究の必要性や人材育成の重要性などについて話がありました。

先端電力工学(東北電力)寄附講座では,東北地域での産学研究の一層の活性化を目指し,次年度もこのような会を開催する予定でいますので,興味のある方は奮ってご参加ください。