去る10月28日(火)、29日(水)、2日間に渡り、東北大学において、第1回パワーアカデミー・リージョナル・ミーティング(以下:PARM)を開催しました。

■PARMとは

PARMは、パワーアカデミー諸活動の基盤である産学交流の一環として、大学間ならびに大学とパワーアカデミー(運営委員会、事務局と電力各社)の情報・意見交換を行うことを目的としています。
本会を通じて、大学の研究・教育や産業界との連携の現状などについて参加者間相互の理解を深めるとともに、フェースtoフェースの対話により連携基盤を強化いたします。また、大学より、パワーアカデミー活動や産業界への要望を出してもらい、今後のパワーアカデミー活動に反映していきます。

■主な内容

第1回PARMは、パワーアカデミー活動の初年度であることから、活動内容のPRと関係者との交流を主な内容としました。尚、本会は、東北大学で開催された「先端電力工学(東北電力)寄附講座 研究交流会」と共催で実施いたしました。

(1)東北地区の大学における電気工学関連分野の動向紹介
東北地区の大学の先生より、学校プロフィールや、カリキュラム等の取組み内容などを中心に紹介がありました。

田中事務局長による説明

(2)パワーアカデミーの活動紹介
パワーアカデミー・田中事務局長より、パワーアカデミーの活動について説明を行いました。
以下、主な発言の抜粋となります。
・パワーアカデミーでは研究支援だけでなく教育支援も取り扱っていく。
・教育支援については、諸大学の先生からもご提案いただきたい。
・ポストドクター支援についても、ご意見を伺っており検討してまいりたい。

(3)フリー討論
東北大学田中教授の司会によりフリー討論を行いました。
以下、主な発言の抜粋となります。
・パワーアカデミーで取り扱う内容に、電気学会で扱っている電力・エネルギー部門の領域以外の技術を含めていただきたい。
・将来像が見えるようになると、若者の支持を得やすくなる。パワーアカデミーの設立を追い風に、電気分野のPR、見える化の進展に貢献していきたい。
・パワーアカデミーは教育面での貢献に期待するところが大きいと思う。電気(電力)系の分野は自己学習のみによる技術習得は難しく、学校で専門家の指導が必要である点が電子・情報分野とは異なる。こういった観点からアピールしていくことも大事かと思われる。

フリー討論の様子

(4)研究室見学
会議終了後、東北大学の4研究室(一ノ倉研究室、濱島研究室、斎藤研究室、先端電力研究室)の見学を実施しました。さらに、各研究室にて学生による研究紹介を行いました。

研究室見学の様子

(5)東北電力㈱研究開発センターおよび中央給電指令所見学
29日に、東北電力㈱研究開発センターおよび中央給電指令所見学会を実施しました。

■開催概要

会場 東北大学 青葉記念会館(5階)
日時 2008年10月28日(火)、29日(水)
参加者 ・先端電力工学(東北電力)寄附講座交流会メンバー
(秋田大学、秋田県立大学、岩手大学、東北学院大学、新潟大学、山形大学、東北大学、東北電力㈱関係者)
・パワーアカデミー運営委員、事務局、関係者