英語名phosphoric acid fuel cell

燃料電池の電解質として濃厚リン酸を使用し、150~200℃の温度で水素と酸素の起電反応を行わせるもの。化学反応を直接電気エネルギーに変えるため、従来の発電方式に比べ効率が高く、SOx(硫黄酸化物)等の発生少ない発電方式とされている。また、電解質が酸性であるために、燃料として高純度の水素を必要とせず、LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)、ナフサ、メタノール等を改質した水素リッチガス(H2約80%、CO2約20%)の利用が可能。酸化剤としては空気がそのまま使用できるが、電池と電極反応を活性化するために白金等の触媒が必要。この方式は、第一世代の燃料電池として最も早くから研究に着手され、既に実用化されている。現在、100/200kW級のシステムがオンサイト型コジェネレーションシステムとして国内メーカーから市場投入されている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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