英語名sodium-sulfur battery

電力貯蔵用二次電池として開発されてきた新型電池の一つ。ナトリウム-硫黄電池は、陰極活物質に溶融ナトリウム、陽極活物質に溶融硫黄または多硫化ナトリウムを使用し、両者の間をナトリウムイオンに対し選択的に伝導性を持つβアルミナ固体電解質により隔離したもの。作動温度は、陽極活物質の融点を考慮し、300~350℃に維持する必要がある。開路電圧は2.1V、理論エネルギー密度は780Wh/kgで鉛蓄電池の約4.7倍である。本電池の特徴は、単槽構造の完全密閉型電池であるため保守が不要であること、電解質が固体で自己放電がないため電気量(電流)効率が100%であること、また、陰、陽極の活物質を液体で使用するため、長寿命であること等があげられる。ただし、電池の特性上、高温状態で使用するため補機として温度維持のための保温装置が必要。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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