英語名coal gasification combined cycle generation

粉砕した石炭をガス化炉で燃料ガスに転換し、このガスをガス精製装置で脱硫、脱じんを行った後、ガスタービンの燃料として使用し、発電するとともにガスタービンからの排ガスを排熱回収ボイラで熱回収し、その発生蒸気にて蒸気タービンを回して発電する方式(略称IGCC:integrated gas combined cycle)。
この発電方式は、加圧流動床複合発電(蒸気タービンを回すと同時に、ボイラの排ガスでガスタービンを回す方式)よりも高温のガスタービンと排熱回収ボイラ、蒸気タービンの組み合わせによる複合サイクルにより発電効率の向上が図れることや、石炭灰はガス化炉から溶融スラグの状態で排出されることから、灰の有効利用および処理処分上有利である、等の利点があげられる。
2020年現在、勿来IGCCパワー合同会社が、常磐共同火力株式会社の勿来発電所(いわき市)の隣接地に出力543MWのIGCCプラントを、広野IGCCパワー合同会社が、株式会社JERAの広野火力発電所(双葉郡広野町)に出力543MWのIGCCプラントを、それぞれ建設中であり、商用運転に向けて準備が進められている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2009 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)に最新の状況を反映

他の用語を探す

キーワード検索

50音で探す
 
 
     
 
         
英数字で探す
A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W X Y Z 数字