英語名hydroelectric power generation

高所にある河川や湖沼の水を適当な方法で導水して、低い位置にある発電所に落下させて水車を回し、その動力によって発電機を回転し、電気を発生させるものである。水の落差を得る方法により①水路式発電所②ダム式発電所③ダム水路式発電所に分類され、水の使い方により①流込み式発電所②調整池式発電所③貯水池式発電所④揚水式発電所に分類される。
河川流量を利用するにあたり、自然の流量をそのまま水車に通して発電する流込み式よりも、極力調整池または貯水池を設け、電力需要の変化および季節に応じて調整し得る調整池式、貯水池式の方が望ましいのはいうまでもない。現在、わが国の水力地点は、大規模な地点はほとんど開発されつくした感があり、スケールメリットが追及できず経済的に割高となっている地点が多く、今後水力開発にあたっては、建設費を低減させるため中小水力に適した水車発電機の開発、標準化、土木施工技術の開発等による思い切ったコストダウンを図る必要がある。また、水力発電設備の設置により河川流量が減水し、景観、水生生物、水質等に対して影響等を与えることもあり、環境保全との調和をとった開発も必要となっている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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