深夜電力

英語名night-only service

夜間の特定時間に限り使用される電力需要に適用される契約種別。主として家庭用の電気温水器が対象となっており、概ね、深夜電力A、Bおよび第２深夜電力に区分される。深夜電力Aは、毎日午後11時から翌日の午前７時までの８時間に限り、温水用動力を使用するもので、その総入力が0.5kW以下のものに適用され、料金は１月１契約当たりの料金が設定された定額料金制である。深夜電力Bおよび第２深夜電力は、いずれも従量制供給で、料金は、基本料金と電力量料金からなる２部料金制を採っている。供給時間は、深夜電力Bは深夜電力Aと同じで（ただし中国電力は午後11時から午前８時まで）、第２深夜電力は午前１時から６時までの５時間となっている。深夜電力の料金率は、軽負荷時に限定して使用される負荷の特性を考慮して相対的に低くなっているが、なかでも第２深夜電力は深々夜時間帯の供給原価を反映し、深夜電力Bよりも低位な水準に設定されている。また、通電制御型蓄熱式機器を使用する場合は、料金割引制度が設定されている会社もある。なお、1995年の電気事業法改正を受け、翌96年１月からは選択約款として設定されている。さらに、自由化範囲の拡大に応じて、2007年現在、低圧需要のみ（沖縄電力は、低圧需要および高圧需要）が、選択約款での規定対象となっている。

出典）「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻　((株)エネルギーフォーラム 発行)

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