英語名vacuum interrupter type on-load tap changer

油入変圧器のLTC(負荷時タップ切換装置)では、油中でのアーク遮断による接点の摩耗が生じるため、その摩耗量を管理する必要がある。アークにより油が汚損するので、変圧器本体と隔離したLTC室に収めている。また、活線浄油機を設け、LTC室の汚損した絶縁油を自動的にろ過する必要がある。真空バルブ式LTCは、タップ切換時の電流開閉に真空バルブを用いるため、内部点検の省略を期待できるほか、①アンバランス消耗による切換不良の発生がほとんどない、②切換アークによる油汚損がなくLTC室の絶縁油汚損がほとんどない、③活線浄油機が不要となる(活線浄油機の点検費用も不要)等のメリットがある。
現在、配電用変圧器にて実用化されているが、500kVまでの高電圧化が望まれる。真空バルブは、高真空の容器に電極を収めた構造をしている。高真空の優れた絶縁耐力と、消アーク能力を利用して電流の遮断を行うもので、真空しゃ断器のしゃ断部に用いられている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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