英語名sequential fault detection system

配電線路を自動区分開閉器により数区間に区分し、線路に故障が発生した場合、故障区間に最も近い電源側の自動区分開閉器で、その区間を切り離し健全区間まで送電を続ける方式。すなわち配電線に故障が発生すると変電所の遮断器が遮断され、各区分点の自動区分開閉器はすべて開放する。次いで変電所の遮断器が再閉路継電器によって再閉路され再送電が行われ、自動区分開閉器は一定時間間隔(これを投入時限またはX時限という)で投入し、各区間に次々に送電される。
故障区間に送電されると、再び遮断器が遮断するが、自動区分開閉器は投入後一定時間(検出時限またはY時限という)内に停電すれば、投入回路がロックされる機能になっており、この再停電で故障区間に最も近い電源側の自動区間開閉器だけは開放ロックし、ロックを解除しない限り再投入されない状態となる。したがって、この後もう一度再送電すれば、記述のように次々送電されるが、故障区間には送電されないので、自動的に故障区間は除去されることになる。
この場合、自動区間開閉器が再送電によりX時間間隔で順次投入していく一方、変電所には遮断器の投入動作により起動する区間表示器が設置してあり、故障区間に送電すると遮断器が遮断し、区間表示器は停止する。この区間表示器の起動から停止するまでの時間要素によって、事故区間が分かるようになっている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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