英語名frequency converter station

わが国の電気事業は黎明期、電気機械をヨーロッパから輸入した東京方面と、アメリカから輸入した関西方面が各々50Hz、60Hzと異なる周波数で電力系統を構築したため、現在では、ほぼ本州中央部で50Hzと60Hz地域に2分している。一方、電力系統はますます拡大し、供給信頼度向上を目的とした緊急時の電力融通や発電経費の節減、あるいは効率運用を目的とした経済融通等、広域運営の必要性から周波数の異なる東西系統を連系するため1965年電源開発(株)が佐久間(30万kW、水銀バルブ、1993年、サイリスタバルブに更新)、1977年東京電力が新信濃(30万kW、サイリスタバルブ)、2006年中部電力(株)が東清水(30万kW、10万kW運転、サイリスタバルブ)に各々周波数変換所を運転開始した。
周波数変換所は、送電線のないBack-to-Backと呼ばれる直流送電の一分野で、交流の電力を直流に変換し、再び交流に戻す順逆二つの交直変換設備によって周波数を変換するものである。交直変換設備は変換用変圧器、サイリスタバルブ、高調波フィルタ、直流リアクトル、制御保護装置等の機器で構成され、三相ブリッジ2回路常時並列12相運転している。現在、高電圧大容量のサイリスタの開発により、サイリスタバルブが変換器の主流になっている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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