英語名electro magnetic transients program

米国エネルギー省ボンネビル電力局(BPA)において開発された汎用過渡現象解析プログラムである。EMTPは電力系統における各種の定常および過渡現象の解析を主な目的としているが、等価的に電気回路で表現できるものであれば、電気現象以外の事象も計算できる。計算できる回路は集中定数素子、集中定数多相型回路、多相分布定数回路、非線形抵抗、非線形リアクトル、時変抵抗、スイッチ素子、整流素子、変圧器、各種電源、各種回転機、制御回路等によって構成されるものである。EMTPは雷サージ解析、開閉サージ解析、系統故障発生時の異常現象の解析(近距離線路故障、持続性交流過電圧解析等)、機器内部の異常現象の解析、制御回路解析、交直変換システム解析、軸ねじれ共振(SSR)解析等に使用されており、機器設計、電力系統の絶縁設計、設備故障原因究明等に効果をあげている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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