英語名sequential controller

最近のデジタル技術の進歩、特にマイクロプロセッサーの性能の向上に伴い、水力発電所の自動制御機器(シーケンス制御機能)として開発された。その後、調速制御機能、励磁制御機能、モニタリング機能、自動同期機能等の開発が進み、その適用範囲は広がりつつある。シーケンス・コントローラーは、従来の制御ケーブルと接点を用いたワイヤーロジックの制御盤に比べ、制御機能の高度化に対応可能であるとともに、設置場所の縮小化、布設制御ケーブルの減少、自動点検回路によるメンテナンスフリー化等のメリットがある。 システム構成は、操作機能と調速機等の制御機能を分散処理しその間を光等のネットワークで結合した「分散形」、各機能を一つの盤に収めた「集約型」、運転制御等の機能を一つのCPUに集約させた「一体形」等に分類され、発電所の規模および重要度により採用されている。なお、最近の中小水力発電所についてはコスト低減面から、保護機能および遠隔監視機能を含んだ「全機能一体形」についても採用される方向にある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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