英語名system capacity

電力供給地域における需要負荷の総量である。したがって、この値は季節および時間によって絶えず変化することになる。電力供給の立場からすれば、いかなる時でもこの電力需要に応える必要がある。すなわち、ある年度、時期および時間等における最大系統容量を予測し、これに応ずる供給設備を保持しなければならない。わが国の電力系統は、九州から中部、北陸までの60Hz系と東京以北の50Hz系がそれぞれ同一系統の形態を構成しているので、常時系統連系を維持している状態では、系統容量は連系系統全体の規模ということになる。
このような系統容量の規模が大きくなれば、電力の経済融通や効果的な電源開発が可能となるとともに、負荷変動や電源脱落等による系統周波数の変動を小さくできる等、多くの利点がある一方、短絡電流が増大する等の欠点もある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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